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  3. これからの時代、身体の専門家が伸ばすべき能力は何か?

AIやロボティクスなどの進化に伴い、働き方も大きく変化している時代に突入しています。このような時代において、今後私たちのような身体の専門家にはどのような対応が求められるのかをご紹介します。
専門性を磨くだけでなく、柔軟性とダイナミクスをいかに身に着け、活用するかがこれからの時代を生き抜く大きなカギになりそうです。

目次

    劇的な働き方の変化が既に起こっている

    この数年、AIやロボティクスなどのテクノロジーの進化の影響により、仕事が奪われたり、働き方が変化するという情報を耳にする機会が増えてきました。

    国内の3メガバンクでは、人員や店舗の削減を大幅に加速させています。

    (東京新聞 2019年5月22日)

    では、私たち身体の専門家の領域について考えてみると、テクノロジーの導入により仕事がどのような影響を受けるのでしょうか?

    私は仕事が消滅するというより、変化すると考えています。
    事務的、機械的な作業が減少し、より高度なヒューマンスキルが求められるようになります。

    この、AIやロボットにはできない、人間の優れた能力を最大限に活用することが私たち、身体の専門家には重要になってきます。

    身体の専門家が磨くべき3つの能力

    次に身体の専門家にとってこれから特に磨くべき能力を考えてみたいと思います。
    私が特に重要と捉えているのは「問題発見能力」「人間力」「コミュニケーション力」で、どれもAIが苦手な分野になります。

    1.問題発見能力

    これまでは問題発見よりも問題解決が重視されてきました。
    しかし、これからはAIが得意な問題解決ではなく、問題発見が私たちには求められるでしょう。
    とくに、人と対するうえで、数値化できる診断や評価だけではなく、潜在的な問題を顕在化する能力も求められてくるでしょう。

    2.人間力

    ここでは、人を感動させる能力のことを表します。
    親身になってクライアントに接し、信頼関係を築いたり、相手がどのようにすれば喜ぶかを考えて対応することができるのは人間の優れた能力であり、世界的に見ても日本人の強みであると考えます。

    3.コミュニケーション力

    健康な生活を提供するには、クライアントを動機付け、行動変容を起こし、生活スタイルを健康にする必要が出てきます。
    その際にポイントとなるのがコミュニケーション力です。
    インターネット、スマホ普及に伴い、このコミュニケーションスキルが若者を中心に低下していると危惧されています(※1)
    このように、何も対策をうたなければ、コミュニケーション能力は低下する生活スタイルになりました。
    したがって、我々は意識的にコミュニケーションスキルを高めることが今後は求められる時代になります。

    ジョブからスーパージョブへ

    デロイトトーマツグループの調査によると、今後は「ジョブ」から「スーパージョブ」という職務への急速な変化が起こると言われています。(※2)

    スーパージョブとは、問題解決やコミュニケーション、聞き取り、カスタマーサービスや共感、チームワークやコラボレーションなどの解釈が必要になる能力やサービス思考のことを表します。
    これらのようなテクニカルを超えた柔軟性に富み高い感性を求められる人材が今後は必要になってきます。

    米国の大手医療施設であるCleveland Clinicでは、医療に関わる高い専門性を持つ職務には更なる柔軟性ダイナミックさが必要であると指摘しています。

    具体的には医師には医療領域の深い理解だけではなく、患者ケアについての幅広い課題についても責任があると明確にしました。

    ここで上げられている「柔軟性」とは考える力「ダイナミックさ」は行動力であると私は考えています。

    まとめ

    テクノロジーの進化は一見すると便利な社会と捉えられがちですが、失われるものや退化する機能があることも忘れてはいけません。そのような視点を持つことで、意識的に学び、磨きあげることが必要になる能力があります。

    とくに、医師、看護師、理学療法士、作業療法士などの医療従事者や、鍼灸師、柔道整復師など開業している治療家、トレーナーやインストラクターなど予防に関わる方々など多くの身体の専門家にとって、「問題発見能力」「人間力」「コミュニケーション力」をさらに向上させ、スーパージョブへと進化させることがこれからは求められる時代にすでに突入しているのではないでしょうか?

    <参考文献>
    1)「子どものコミュニケーション能力低下」言説の検討:大久保 智生ら、香川大学教育実践総合研究(Bull. Educ. Res. Teach. Develop. Kagawa Univ.),29:93-105,2014

    2)ジョブからスーパージョブへ:デロイトトーマツ
    https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/human-capital/hcm/jp-hcm-global-hc-trends-2019-from-jobs-to-superjobs.pdf

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