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  3. 成功の法則は存在するのか?

成功は確率論で、成功者の8割は偶然であるという計画された偶発性理論をご紹介します。
成功するためには、計画に時間をかけすぎずに、動きながら考えることが特に重要です。
その研究の中身を理解し、皆さんのキャリアに役立ててください。

目次

    1.成功は確立である

    あなたは「成功の法則」の存在を信じますか?
    誰もが成功したいと思い、関連する書籍を読んだり、情報を得ている人は多いのではないでしょうか?
    「そんなものあるなら、だれでも成功者になるでしょ?」と思う方も多いかもしれません。

    さて、その成功に関して興味深い研究があります。
    ジョン・クランボルツ氏(スタンフォード大学の教育学・心理学の教授)はアメリカのビジネスマン数百人を対象に調査を行い「計画された偶発性理論」を説いています。

    計画された偶発性理論とは、
    ・個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される
    ・その偶発的なことを計画的に導くことでキャリアアップをしていくべき
    という考えです。

    つまり、ジョン氏の理論によると、成功した人たちのキャリアの80%は「偶然」ということになります。
    さらに、ジョン氏は、この理論を基にして、キャリアの形成において中長期的にゴール設定をして努力するのは危険で、「良い偶然」を引き寄せるための戦略や日常の習慣が重要であると説明しています。

    では、この「良い偶然」を引き寄せるためにはどのような思考、行動をすればよいのでしょうか?
    ジョン氏は下の図のようにまとめています。

    2.成功するには綿密すぎる計画はNG

    計画された偶発性理論によると、これまではしっかりとした準備として情報を集め分析して徹底的に計画を練ることが重要と思われてきましたが、実は逆効果である可能性が示唆されました。

    特に、近年の社会のVUCA化(不安定、不確実、複雑、曖昧)においては「とりあえず試してみて、動きながら修正、改善」というダイナミック性が求められるようになりました。

    これを裏付ける研究として、1990年初頭にスタンフォード大学のキャサリン・M・アイゼンハートとベナム・N・ダブリージによって、米国、欧州、アジアで成功したコンピューターメーカーのプロジェクトを調査したところ、最も革新的な成果を達成したチームは計画的段階に要した時間が少なく、実施過程に多くの時間を要していたことが判明しています。


    これは、実行タイプのチームが計画性がなかったのではなく、計画の立案と実行が一体化していたことを示しています。

    皆さんも、日々多くのアイデアやプロジェクトを考えていることかと思います。
    その成功の確率を最大限高めるポイントは、計画に時間をかけすぎず、動きながら考え、修正することであるようです。

    次回は、今回の理論を実証するビジネスの事例(Amazon)をご紹介いたします。
    参考
    1)『その幸運は偶然ではないんです!』ジョン・D・クランボルツ、A.S.レヴィン著 花田光世ら訳 ダイヤモンド社 2005
    2)K.M.Eisenhardt and Tabrizi, "Accelerating Adaptive Processes: Processes: Product Innovation in the Global Computer Industry." Administrative Science Quarterly 40 (1995):84-110.

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