近年、「働き方改革」という言葉をよく聞くようになりました。社会全体の働き方に対する意識の変化や国の法整備も大きな転換期を迎えているように感じられます。今回から、理学療法士や作業療法士などの医療職はもちろん、その他の身体の専門家の皆さんが、今後どのような働き方の可能性があるかについてご紹介してまいります。

働き方に対する捉え方の変化

これまでは終身雇用や年功序列といったいわゆる日本型経営モデルが主流でしたが、昨今の新型コロナウィルス感染症拡大による意識の変化や、平成31年に変更さえれた厚生労働省のモデル就業規則や企業の副業解禁の影響によって働き方に対しての捉え方の変化がみられるようになりました。

THE ADECCO GROUPの調査によると「今後副業・複業をしてみたい」という人は全体の55%に上ることがわかっています。

ただ、このアンケート調査は一般職が主ですので、理学療法士や作業療法士など医療職の方々の「副業・複業」の意識はこれとは異なった数値になるかもしれません。

さらに興味深いのは、副業・複業をしてみたいと思う理由で「収入を増やしたいから」と回答した人が81.4%に上る結果でした。

副業と複業の違いとは?

どちらも読み方は「ふくぎょう」ですが、はっきりと違いを理解されている方は少ないのではないでしょうか?

「副業」とは?

副業とは、本業を行いながら、別に仕事を行い収入を得ることを意味しています。

その働き方には業務委託や、アルバイト、在宅ビジネス、投資など様々あります(詳細は次回以降のコラムにて開設予定)

これまでの日本企業ではこの「副業」を原則禁止としている企業が多く、かつ厚生労働省が制定した「モデル就業規則」にも副業が原則禁止である内容が記載されていました。

しかし、近年は副業に対する方針転換が加速的に行われています。

2017年には「働き方改革実行計画」が出され、テレワークや副業・兼業など柔軟な働き方を行う方向性が示されています。

1年後の2018年には「副業・兼業推進ガイドライン」の作成に伴い、労働時間外における他社の業務に従事できる内容が「モデル就業規則」に改訂されています。

そして、最新では2020年9月に「副業:兼業推進ガイドライン」が改訂され、副業・兼業中の労働時間の管理や健康管理のルールが明確化されています。

この様に、徐々に副業に対する法整備が変更されていますので、現在行っているい方や今後、副業を行おうと思われている方は是非、国のガイドラインと所属する組織の就業規則をお読みいただくことをお勧めします。

皆さんの職場の就業規則はどのように記載されていますか?医療機関では業務に支障をきたす恐れがある副業など原則禁止としている機関がまだまだ多いと思いますので、是非一度ご確認することをお勧めします。

現在、理学療法士や作業療法士の型で副業を行っているケースとして多いのは、「セミナー講師」「ブログ」「執筆」「学校の非常勤講師」など専門資格や持っている知識・技術・経験を活かした副業が多いかと思いのではないでしょうか。

「複業」とは

複業とは副業のような「主の仕事と副の仕事」の区別がなく、いずれも「主の仕事(本業)」を複数持っている状態を表します。

複業は多くの収入源があるので、より多くの収入を得る可能性があります。

その反面、多くの時間と労力を有しますのでそれなりの覚悟が必要になるでしょう。 したがって、理学療法士や作業療法士などのように、本業として医療機関に勤められている方々にとっては「複業」のハードルはかなり高くなると考えられます。

まとめ

今回ご紹介したように、私たちの働き方の環境は徐々に変化してきています。

この様な変化の中で、自分は今後どのようなキャリアを形成したいのか?そのためにはどのような準備(学び)をしておくと良いのか?が重要になってくると感じています。

今後、働き方に関して、XPERTコラムや私が主催するXPERTコミュニティ「ヘルスケア研究所」でも発信していきます。

興味のある方は是非、コミュニティ「ヘルスケア研究所」にご参加ください。

<参考> ・THE ADECCO GROUP 「副業・複業に関する調査」

厚生労働省 モデル就業規則

働き方改革実現会議決定

厚生労働省 「副業・兼業の促進に関するガイドライン」

主催者への質問

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