“問題解決を楽しむ”。このコラムでは、問題解決の苦手意識(食わず嫌い?)を取り払い、問題解決を実践するための方法を解説していきます。「何のため?」あなたの問題解決能力を高め、仕事・生活・趣味・そして人生を楽しんで頂くためです。「誰のため?」あなたと、あなたが関わるすべての方々のためです。目の前の方が喜ぶような良い仕事をするためには、問題解決能力が求められます。だからこそ、多くの方が問題解決能力の必要性を認めています。大丈夫です。本コラムを通じて、一緒にスキルを磨いていきましょう。

問題解決に対する認識

問題を解決している自分。それはあなたにとってどのような姿ですか?きっと前向きで、明るく、ワクワクしているのではないでしょうか。

“問題を解決する”。誰もがその重要性を認識しています。そもそも仕事とは、相手の悩みや問題を解決する事であり、その大きさ(価値)によって報酬が支払われます。だからこそ問題を解決することは当然であり、誰もが毎日のように向き合っています。そして自身が抱える問題に対しても毎日向き合い、自己成長に励んでいる。もちろん私もその一人です。

このように問題解決は大変身近な存在です。研究者やコンサルタント、経営者などのいわゆる知識層と呼ばれる人達だけが行うものではありません。しかし“問題解決”と聞くと、「うっ」と構えてしまう方も多いと思います。決してあなただけではありません。

確かに問題解決に関わる脳の活動領域は非常に広く、どのようにして問題解決能力を高めていくのかが課題とされています¹⁾。だからこそ、問題解決には高度なスキルが必要だと思われており、“問題解決は難しい”といった苦手意識がついてしまうのかもしれません。

しかし同時に、問題解決ができるようになったら、それはどんなに素晴らしいことだろうとも思いますよね。その証拠に、世間には問題解決や業務改善をテーマにした本が溢れています。そして問題解決に関する新しい情報が次から次へと出てきています。

問題解決は現実的に求められている

リクルートマネジメントソリューションズは2017年に、従業員300名以上の企業を対象に、人材開発の実態について調査しました。その結果、企業が行うスキル研修のうち、問題解決に関する内容が最も多いことがわかりました²⁾。また従業員が1000名を超える企業においては、その50%が問題解決に関する研修を実施していました。

エン・ジャパン株式会社は2015年に35歳以上のいわゆるミドルを対象に、出世する人としない人の人柄と能力について調査しました³⁾。その結果、出世する人に共通する仕事の取り組み方として、問題解決能力が高いという回答が全体の51%と最も多いことがわかりました。その反対に、出世しない人に共通する仕事の取り組み方は、問題解決能力が低いという回答が、同じく全体の51%と最も多い結果でした。

同様にエン・ジャパン株式会社では、2019年に第4次産業革命(いわゆる人工知能革命)でも働き続ける求められるスキルも調査しました⁴⁾。その結果、年収1,000万以上のグループにおける上位3つは、ヒューマンスキル(対人関係力)、マネジメントスキル、そして問題解決能力となりました。

以上のように、問題解決能力はこれまでも、そしてこれからも求められる重要なスキルの一つであると言えます。そのため本コラムを通じて、問題解決能力を高めていきましょう。

問題解決の手順

では具体的にどのようにして進めていけば問題を解決できるのでしょうか。前述したように、問題解決や業務改善をテーマにした書籍は世の中に溢れています。しかしそれらには、実は共通したある一定の順序があります。この順序をまとめると、以下の5つになります⁵⁾。

・問題の認識(Identification) ・課題の特定(Specification) ・解決手段の選択(Selection) ・解決手段の適応(Utilization) ・改善効果の評価(Evaluation)

これらの頭文字を取ると、ISSUE(イシュー、課題、論点)となりますので、覚えやすいですね。まずは何が問題なのかを認識する。そして、何を改善するのかを決める。そのための手段を選ぶ。その手段を実際にやってみる。そしてその効果を検証する。なんとも当たり前に聞こえるかもしれません。

そうです。問題解決はとてもシンプルなのです。それぞれについてコラムを通じて解説していきますので、問題解決がきっと身近なもの、そして楽しいものになります。

最後に、アインシュタインは問題解決に関してこのような言葉を残しています。 「問題は、発生した時の意識では解決することはできない」

本コラムをお読み頂ければ、問題が発生した時の意識とは違い、一歩進んだ意識を身に付けることができます。その結果、目の前にある問題が解決し、そしてそれを楽しんで頂きたいと切に願っております。

【引用文献】 1) Nurdyansyah, S, Masitoh, B. S. Bachri. Problem Solving Model with Integration Pattern Student's Problem Solving Capability. Advances in Social Science, Education and Humanities Research. 2017: 173. 258-263. 2) リクルートマネジメントソリューションズ. 人材開発実態調査. 2017. 3) エン・ジャパン株式会社. 「出世する人、しない人」調査. 2015 4) エン・ジャパン株式会社. ミドル2000人に聞く「第4次産業革命」意識調査. 2019 5) 横田尚哉:ワンランク上の問題解決の技術[実践編]. ディスカヴァー・トゥエンティワン. 2008

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