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ビジネスの成功に導く正しい情報収集・分析の方法

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坂元大海 アークメディカルジャパン株式会社 代表取締役

社会には正しい誤っている情報も含めて膨大な量の情報が溢れています。私たちは日々それらの情報に自然に触れ、それらの情報から思考や行動の選択を行っており、その情報の取り扱いを誤ってしまうと、結果まで失敗してしまう可能性もあります。今回は、ビジネス(プロジェクト)を行うにあたり、戦略分析の基となる情報収集に用いられるフレームワークをご紹介いたします。

目次

    膨大な情報が私たちに与える影響の変化

    我々、現代人の触れる情報量はなんと平安時代の一生分、江戸時代の1年分ともいわれています。
    さらに、現在世界的に流行している新型コロナウィルスに関する情報に関しても、SNSなどを通じて、様々なうわさやデマ情報も一気に広まりウィルスとは別に社会経済への影響も巻き起こしています。

    この状況を「Information」+「Epidemic」から「Infordemic(インフォデミック)」という造語までできています。

    これだけ膨大な情報に囲まれる我々にとって、「いかにそれらの情報を正しく用いるか」という情報収集力・分析力・活用力はとても重要な能力の一つになってきます。

    そこで、今回はビジネスを行う際、組織を取り巻く外部環境の分析に用いられるフレームワーク「PEST分析」をご紹介します。

    PEST分析とは?

    PEST分析は経営学者でマーケティングの第一人者とも呼ばれているフィリップ・コトラー氏(ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院教授)によって提唱されました。

    環境分析は戦略立案において欠かせませんが、「外部環境」と「内部環境」とがあり、PEST分析は外部環境をマクロ的な視点で観察することで、企業活動に大きな影響を与える要素の分析を行います。


    P:Politics(政治的要因)
    政治的な環境を意味し、規制や業界のルールなどに関する情報です。医療業界では各資格に関する規制(広告、業務など)や診療・治療のガイドラインなどになります。

    ポイントとして、現状だけの情報だけでなく、過去からどのように変化してきたかを知ることも重要になります。

    これらの情報の入手はテレビやインターネットだけでなく、政府のHPや新聞などからも入手することができます。

    E:Economy(経済的要因)
    景気や経済状況、関連する事業の市場規模と構造、そして、業界(組織)の動向に関する情報です。

    これらの専門的な情報は各団体のホームページや業界誌などから入手することができます。

    S:Society(社会的要因)
    社会的な環境の変化で、関わる事業の顧客の情報に影響を与える人口動態や構成、トピックスなどの情報です。

    倫理や世論などの動向も含まれるのが特徴です。

    T:Technology(技術的要因)
    技術的な環境で、専門分野におけるエビデンスなどの情報が中心になります。医療業界では論文や学会で集めます。

    インターネット情報は裏とりが大切

    インターネットは早くて便利という利点がありますが、情報の信頼性に関しては慎重さが求められます。特に2次利用する場合は裏を取ることを忘れないようにしましょう。

    <利用を避けたほうが良いケース>
    ・出典が掲載されていない
    ・途上国の国の公式データなど
    ・Wikipediaだけの情報

    <信頼できる情報>
    ・出典サイトのドメイン
     「or.jp:財団法人などの法人組織や国際機関など」「ac.jp:高等教育機関」「go.jp:政府機関」など
    ・出典が曖昧な場合は2か所以上の情報源から検証する。

    情報収集に活用できるソース集(マクロ)

    <国立国会図書館、リサーチナビ>
     図書館資料、ウェブサイト、各種データベースなどの様々なポータルサイト

    <官公庁資料>
     政府統計の総合窓口であるe-Statが日本に関する統計データのポータルサイトとして活用可能。

    <自治体資料>
     官公庁資料と同様、各自治体の統計データを掲載している。

    <各種業界団体資料>
     業界団体の資料には業界全体の情報が掲載されている。業界トップの企業や組織のホームページや業界誌、もしくは「業界名+協会」などでのキーワード検索

    情報収集に活用できるソース集(ミクロ)

    <民間調査会社>
    富士経済矢野経済研究所など調査機関のレポートや、投資銀行、格付け機関などが発行しているアナリストレポートに各業界のトレンドや個別企業の詳細情報が掲載されている

    帝国データバンク東京商工リサーチなどの信用調査会社のデータには未上場企業など外部から情報入手がしにくい企業のデータを取り扱っている。

    <情報プラットフォーム、サービス>
    日本能率協会総合研究所が提供しているMDBにはビジネスやマーケティングに関する豊富なデータが蓄積されている。

    Uzabase社が提供するSPEEDAという情報プラットフォームには各種統計データやアナリストレポート、経済情報などが一括検索できる。

    日経テレコンでは各種ビジネス誌の記事や新聞記事について膨大なデータの中からキーワード検索にて抽出が可能

    おわりに

    以上ご紹介したように、膨大な情報の中からいかに自身(自社)に必要な情報をピックアップし活用するかはPEST分析で整理整頓し戦略に結び付けることが効果的である。ただ、これまで全く専門的な情報にしか触れていない人にとって、いきなり経済などの情報に触れるとアレルギーを起こしてしまうケースがあるので、まずは新聞を読むなど少しずつ社会的な情報を取り入れることに慣れていくことをお勧めします。

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