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新たなビジネスモデル開発のためのフレームワーク 「アンゾフの成長マトリクス」

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坂元大海 アークメディカルジャパン株式会社 代表取締役

新型コロナウィルスの影響により、業務に多大な影響が出ている方が多いのではないでしょうか?「このままではこの先どうやって生活すればよいのか?」「また同じようなウィルスや自然災害による被害がきたら・・」など不安に感じられている方も多いと思います。そこで、今回は今後の皆さんの新たな事業展開や成長のための気づきとなるフレームワークをご紹介いたします。

目次

    アンゾフの成長マトリクスとは何か?

    アンゾフの成長マトリクスは経営戦略の父と呼ばれるイゴール・アンゾフ氏によって提唱されたフレームワークです。

    既存の事業成長や拡大を図るために「製品」と「市場(顧客)」の2軸を置くことで4つの成長の可能性があることを述べています。

    アンゾフのマトリクスはいつ使うのか?

    まず、アンゾフの成長マトリクスを使うタイミングについてですが、「いつ使えば良い!」ということはありません。

    私がおすすめするのは、事業が成長している段階、もしくはピークにある成熟期です。この時期は既存の事業がうまくいっているので企業にも体力と勢いがあります。したがって、万が一、新規事業で失敗しても立ち直ることができるエネルギーがあります。

    しかし、多くのケースではこれまで行ってきた事業がうまくいかないために新たな戦略を模索する場合が多いのではないでしょうか?このような低迷している時期やがけっぷちで新たな事業を仕掛けるのは、あまりお勧めしません。万が一失敗した時には立ち直れなくなってしまう可能性があります。火事場のくそ力でV字回復というのはできれば避けたいですね。

    アンゾフのマトリクスはどのように用いるのか?

    アンゾフの成長マトリクスには「市場」と「製品」を組み合わせることで合計4つの成長機会を見出すことができます。

    以下に、各マトリクスの概要と合わせてRIZAPの成長戦略を見てみましょう。

    ①市場浸透(既存市場 × 既存製品)

    既存市場と既存製品での戦略になるので、地場としての市場の規模や成長性がポイントになります。さらには製品(サービス)の価値も見極めなければいけません。

    一般的に、市場浸透の成長戦略の選択より、次に紹介する「新市場開拓」か「新製品開発」が効果的であるケースが多いのが実際です。

    RIZAPでの市場浸透は軸となるRIZAPジムでのパーソナルトレーニングとなります。
    ジムの売り上げを増加させるために、会員数を増やすために、芸能人を用いたインパクトのあるCMを打ち出しています。

    ②新市場開拓(新規市場 × 既存製品)

    既存の製品を新規の市場(顧客)に展開することを意味しています。

    例えば、国内向けに製造していた製品を海外市場に展開することや、男性向けの製品を女性向けに販売する方法で、製品開発を行わ無くて良いのでスピーディに展開することができます。

    RIZAPの事例では、既存のパーソナルトレーニングという製品を介護や法人相手に提供したり、海外への展開や、最近ではJリーグのスポンサーとして資金だけでなく、選手のトレーニングサポートなども行っています。

    ③新製品開発(既存市場 × 新規製品)

    既存の顧客に対して新しい製品を開発し提供するアプローチです。既存のお客様向けなので、新規のお客様を開拓する手間ひまは省けますが、果たして新製品が既存のお客様に受け入れられるかは疑問です。

    ライザップでは既存のパーソナルトレーニングのお客様向けにゴルフや英語などのサービスを開発しています。

    ④多角化(新規市場 × 新規製品)

    新たな製品を開発・製造し、新たな市場(顧客)に展開する戦略です。どちらも未知の領域であるため、費用と時間とリスクが伴います。

    どうしても多角化戦略を実施する場合にはM&Aにより負担を軽減する企業が多いのが現状です。

    RIZAPも既存製品や市場とはかけ離れた雑貨やカジュアルウェアなどの企業を買収していますが、この多角化戦略を加速化しすぎたこともあり、一時期経営不振に陥る時期もありました。

    「自分ならどうするか?」を考えよう!

    さて、今回ご紹介したアンゾフの成長マトリクスはビジネスを行っている人であればすべての人に考えてほしいフレームワークです。

    病院勤務している理学療法士であれば、既存製品(自分の強みである徒手療法)を新規市場(病院の患者さん以外)でどのように提供するか?また、既存市場(病院の患者さん)に新たなサービスをどのように提供するか?

    パーソナルトレーナーであれば、既存のお客様にトレーニング以外で提供できる新規の製品(サービス)は無いか?

    などなど、複数のアプローチを考えることができると思います。是非、皆さんご自身で考えてみてはいかがでしょうか?その中からきっとヒントが見つかるはずですね。

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