1. ホーム
  2. コラム
  3. しびれ感に対する新規理学療法の理論と臨床応用|長崎大学 西祐樹先生
医療・介護

しびれ感に対する新規理学療法の理論と臨床応用|長崎大学 西祐樹先生

2025年5月22日、長崎大学および畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの西祐樹先生によるセミナー「しびれ感に対する新規理学療法の理論と臨床応用」が開催された。本セミナーでは、しびれ感の病態と定義に始まり、経皮的電気神経刺激(TENS)を用いた新たな介入法「しびれ同調TENS」の理論的基盤と臨床応用について詳細に解説された。しびれ感は疼痛同様に日常生活に著しい障害を及ぼす症状であり、従来の薬物治療に効果が乏しい症例も多い。本レポートでは、セミナーの全体を通して得られた知見を整理し、特に臨床実践への示唆を中心に報告する。
西先生の講義は、理論と臨床、双方の観点から極めて緻密かつ網羅的であり、神経症状に対する理学療法の新たな地平を切り開く内容であった。これまで感覚障害への治療が限られていた現場にとって、しびれという抽象的で主観的な感覚を具体的な理論とエビデンスに基づいて可視化・介入するという意義は非常に大きく、本セミナーの学びは臨床家にとって極めて実践的かつ革新的であった。

XPERTに登録しませんか?

XPERTでは、臨床の最前線で活躍する専門家の
知識やノウハウを学べます