前回のコラムでは高齢者における胸郭の特徴について解説をしてきました。
前回分を簡単にまとめると、
「高齢者の特徴として円背(亀背)姿勢がある」
「円背姿勢は脊柱の可動域に制限が生じる可能性がある」
「胸椎後弯角度の増加とTUGの経過時間に関係性がある可能性がある」
「円背姿勢が呼吸機能にも影響がある可能性がある」
「脊柱後弯変形患者は脊柱管狭窄症にくらべサルコペニア合併率が高い」
「加齢に伴う後弯症に対し、姿勢制御・脊柱安定性・脊柱後弯に対しての運動が有効という低〜中等度のエビデンスがある」
というところになります。
では、実際にどんな運動療法を展開していくことが望ましいのでしょうか?
今回は日本語論文を中心に、日本人の高齢者に対して行われた運動療法の効果を解説した研究を紹介していきます。
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