理学療法士がクリニックで働く3つのメリット・2つのデメリット|クリニックと病院の違いについても解説

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理学療法士の働き方は多様になってきていますが、いまだ病院やクリニックで働く方が多いかと思います。そこで今回は理学療法士がクリニックで働くということについてのメリットとデメリットを解説していきます。

クリニックと病院の違い

クリニックと病院の違い

クリニックと病院の大きな違いは、病床数です。クリニックの病床数は、1床~19 床もしくは、無床診療所なども存在します。

対して病院の病床数は、20床以上となっており、100床以上は総合病院と呼ばれます。

病床数の他には、以下のようにスタッフの人員配置義務数が異なります。

病院の場合は、PT,OT,STなどのリハビリ専門職以外にも、管理栄養士や薬剤師、放射線技師など、診療科ごとに適切な診療が行えるための専門職を配置する義務があります。

  

クリニックにおける理学療法士(PT)の役割

クリニックにおける理学療法士(PT)の役割

クリニックと一口に言っても、整形外科・脳神経外科・循環器内科など専門とする診療科によって様々です。

ここからは、それぞれの診療クリニックにおけるPTの役割について確認していきましょう。

  

整形外科クリニックでの役割

整形外科クリニックの対象となる患者は、骨折や腰痛などの整形外科疾患を呈した方です。

整形外科クリニックにおける理学療法士(PT)の役割は、整形外科疾患により可動域制限や機能障害を呈した方への物理療法や徒手療法の実施です。

病院と比較した際の特徴としては、1日に担当する患者数が多いことです。病院の場合は、1人あたり3単位など長い時間をかけてリハビリを実施することもありますが、整形外科クリニックの場合は、1単位のリハビリが多く1日に10人~15人ほどの患者にリハビリを実施します。

そのため、短時間で患者に対して理学料法評価を実施したり適切な治療をしたりする高い技術力が求められます。

PTが、整形外科クリニックで働くメリットとしては、運動器疾患を担当する機会が多く、解剖学や運動学などの分野に詳しくなり、高度な治療技術の習得も可能な点です。

  

脳神経外科クリニックでの役割

脳神経外科クリニックの対象となる患者は、脳卒中などの脳血管疾患を呈した方です。

多くの場合は、病院で急性期治療を受け、退院となった方のアフターフォローとなります。そのため、維持期・慢性期となった方のリハビリを担当する場合が多くなります。

PTが、脳神経外科クリニックで働くメリットとしては、脳神経解剖学に詳しくなり維持期・慢性期となった方の後遺症を改善するための高度な理学療法スキルが身につく点です。

他のクリニックと同様に一回のリハビリ時間や来院回数が不定期かつ少ないため、総合的なリハビリ回数が少なくなります。

そのため、一度の介入で多くの情報を収集し的確な理学療法を提供することが求められます。

  

循環器内科クリニックでの役割

循環器内科クリニックの対象となる患者は、心不全などの心臓疾患を呈した方です。

脳神経クリニックと同様に病院で急性期・回復期治療を受け、退院した方のアフターフォローが中心となります。

循環器疾患の多くは、飲酒や喫煙、食事などの生活習慣が原因となって起こります。そのため、退院後の自宅での生活指導や再発予防、さらなる機能回復が主な役割となってきます。

PTが、循環器内科クリニックで働く際のメリットとしては、循環器の解剖学に詳しくなり、具体的な生活改善指導や、身体に負担をかけない運動指導スキルが身につく点です。

循環器疾患は、脳神経外科疾患と同様に再発リスクもあるため、クリニックでの医学的治療と理学療法は、再発予防の観点からもとても重要と言えるでしょう。

  

クリニックで働く3つのメリット

クリニックで働く3つのメリット

ここまで、3つのクリニックの特徴と理学療法士(PT)の役割について紹介してきました。各クリニックでの働くメリットについては解説しましたが、ここでは共通して得られるメリットについて確認していきましょう。

クリニックで働くメリットは、以下の3つです。

  1. 1.多くの患者を担当できる
  2. 2.専門性を高められる
  3. 3.休日が固定

次章からそれぞれ詳しく見ていきましょう。

  

クリニックで働くメリット①多くの患者を担当できる

クリニックは、病院とは異なり患者1人当たりのリハビリ時間が多くの場合1単位と短時間です。そのため、1日に10人~15人ほどの患者を担当することになり、短期間で多くの経験を積むことができます。

  

クリニックで働くメリット②専門性を高められる

クリニックは、整形外科や脳神経外科など限られた症例のみを扱うため、必然的に勤務先の診療科目に対する専門性が高くなります。

そのため、「限られた分野の知識・理学料法評価・治療技術を最短で修得したい!」という方にはとても魅力的な働き方と言えるでしょう。

  

クリニックで働くメリット③休日が固定

多くのクリニックは、平日のみの診察(営業)となっている場合が多いです。したがって、土日や祝日は休みとなることが多く、プライベートや家族との時間を確保しやすい特徴があります。

  

クリニックで2つの働くデメリット

クリニックで2つの働くデメリット

クリニックで働くと魅力的なメリットが存在する一方で、デメリット(大変な点)もいくつか存在します。

ここでは、以下2つのデメリットについて解説していきます。

  1. 1.短い時間で成果を出さなければならない
  2. 2.知識に偏りができる

事前にクリニックで働くデメリット(大変な点)を知っておくことで、対策も講じられるので、ぜひ参考にしてみてください。

  

クリニックで働くデメリット①短い時間で成果を出さなければならない

前述してきたようにクリニックは、多くが1単位でリハビリを実施します。そのため、20分という限られた時間内で、理学料法評価と治療を実施しなくてはいけません。

経験が浅いうちは、検査測定や治療に時間を要してしまうには当然です。しかし、1日に多くの患者を担当するため経験値が上がる速度も速いと言えます。

自らの勉強と努力を惜しまなければ、評価スキルや治療技術が向上し短時間でも問題なく高度なリハビリを提供できるようになるでしょう。

  

クリニックで働くデメリット②知識に偏りができる

クリニックでは、多くが一つの診療科しか持ちません。そのため、特定の分野への専門性が高くなる一方で、その分野以外の知識は少なくなり偏りが生じてしまいます。

患者によっては、通院しているクリニック以外の疾患も呈している場合も多く、複合的に理学料法評価を行う必要があります。

したがって、外部研修や自主勉強を積極的に行い勤務するクリニックの専門性以外の知識も身につけていくようにしましょう。

  

まとめ:理学療法士(PT)はクリニックで専門性を高められる!

まとめ:理学療法士(PT)はクリニックで専門性を高められる!

今回は、クリニックの特徴やPTがクリニックで働くメリット・デメリットについて解説してきました。

クリニックは、病院とは病床数や人員配置数が異なり、専門とする診療科目も違います。

そのため、クリニックで働くPTは、限られた分野ではありますが専門性を高められるメリットがあります。

一方で、限られた分野以外の知識には偏りが生じてしまうため、積極的に外部研修に参加したり、他分野の勉強を日々行ったりしなくてはいけないデメリットも存在します。

クリニックは、病院とは異なった環境で多くのことを短時間で吸収できるのも魅力の一つです。ぜひ、今回の記事を参考にクリニックで働いてみてはいかがでしょうか。

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