日本は後進国?「ウィメンズヘルス」を知るための書籍をご紹介

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漆川沙弥香 Women's Holistic Health Company 代表

「ウィメンズヘルス」という言葉に馴染みのない方も多いのではないでしょうか?
この分野は、日本ではまだまだ新規分野であり、近年になりようやく学術団体の設立や取り組みが見られるようになってきました。
しかし、世界的な観点で見ると、その歴史は非常に古く、ウィメンズヘルス分野の理学療法の始まりは1912年のイギリスにおける産後の運動指導であったことが報告されています1)。

「ウィメンズヘルス」という言葉に馴染みのない方も多いのではないでしょうか? この分野は、日本ではまだまだ新規分野であり、近年になりようやく学術団体の設立や取り組みが見られるようになってきました。 しかし、世界的な観点で見ると、その歴史は非常に古く、ウィメンズヘルス分野の理学療法の始まりは1912年のイギリスにおける産後の運動指導であったことが報告されています1)。

ウィメンズヘルス分野の後進国である日本を世界水準に近づけるために、現場での活動や教育活動を積極的に行っているWHHC(Women’s Holistic Health Company)代表の漆川沙弥香氏から2回に分けて「産前産後・骨盤領域」と「月経・自律神経」に関するおすすめの書籍をご紹介いただきます。

産後リハにおける腹部・骨盤へのアプローチ(Kathe Wallace著)

妊娠や出産により、腹部や骨盤底における筋群は引き延ばされ、からだの幹となるインナーユニットの機能は低下すると言われています。

産後、それらの機能が十分に回復しないことで、尿漏れ・骨盤臓器脱・腰痛・骨盤帯痛などが引き起こされ、育児をしながらこれらの痛みや症状に悩む女性も少なくありません。

本書は、主に腹部と骨盤底の機能回復を中心とした日々のケア方法やエクササイズ方法などがわかりやすく紹介されています。専門家から一般の方まで幅広く読みやすいように丁寧に記載されているため、今日からすぐに実践できる内容が詰まっています。産後の痛みや症状で悩んでいる方、またそういった女性に関わる方におすすめの一冊です。

エビデンスに基づく骨盤底の理学療法 原著第2版(Kari BO・Bary Berghmans・Siv Morkved・Marijke Van Kampen 原著)

近年、ウィメンズヘルス分野の中でも骨盤底への施術やエクササイズアプローチの関心が高まり、その需要も増えてきています。

骨盤底筋群の機能低下が、尿失禁や骨盤臓器脱などを引き起こす要因の一つと考えられており、その機能を回復する意義は高いと思われます。しかし、数多くのエクササイズ方法がある中で、果たして骨盤底筋群の働きを本当に引き出せているのか?といった部分は、なかなか評価しづらい部分でもあります。

本書は、骨盤底筋の神経生理学から筋力測定の方法、また運動科学から理学療法までエビデンスに基づいた内容が凝縮されています。また、女性のみならず、男性の骨盤底の問題や小児、高齢者、エリートスポーツ選手など、幅広い年代に対する見方が網羅されており、より科学的な視点で骨盤底を捉えたい方におすすめの一冊です。

参考文献) 1)Irion JM, Boissonnault JS: Historical perspective of women’s health care. Chap1: Irion JM and Irion GL (eds): Women’s Health in Physical Therapy, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2010, pp. 1‒17.

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