常勤理学療法士の特徴や働き方
医療機関や介護施設で正職員としてフルタイムで働く理学療法士は、原則として常勤です。
施設によってはシフト制となりますが、通常は「週5日、1日8時間」などの規則に従って働きます。
非常勤の職員もいる職場では、常勤理学療法士は管理的な立場になることも少なくありません。
勤続年数が長くなると役職に就き、昇進することもあります。
常勤理学療法士の待遇
常勤理学療法士の平均年収は400万円ほどです。
しかし、勤続年数が長くなりリハビリ部長などの役職に就くと年収が平均以上となることもあります。
また、施設によっても異なりますが、資格手当が支給されることもあるでしょう。
ただし、役職に就くと他の理学療法士たちの管理や指導の仕事が増えるため、患者さんや利用者さんと接することが減る傾向があります。
非常勤理学療法士の特徴や働き方
非常勤理学療法士とは、フルタイムではなくパートタイムで働く理学療法士のことです。
家事や育児などと両立するために短時間だけ働く方や、反対に通常よりも長く働くために非常勤を選ぶ方もいます。
また、さまざまな職場を経験するために、あえて非常勤という勤務形態を選び、複数の仕事を掛け持ちするケースもあるでしょう。
非常勤理学療法士の待遇
非常勤で働く場合は、通常は時給で報酬が支払われます。
理学療法士は国家資格を有する専門職のため、一般的なパートやアルバイトの時給よりは高額であることが少なくありません。
施設にもよりますが、時給2,000円前後が一般的です。
ただし、非常勤はボーナスが支給されないこともあります。
また勤続年数が長くなっても役職につくことも少ないため、昇給もあまり期待できません。
常勤作業療法士の特徴や働き方
医療機関や介護施設でフルタイムの仕事をしている作業療法士は、常勤の作業療法士です。
ほぼ毎日同じ時間に出勤して同じ時間に退勤するなど、規則正しく働けることが多い傾向があります。
また、夜勤もないので生活リズムを整えやすいでしょう。
なお、常勤作業療法士のうち1割程度は、他の施設で非常勤として働いているといわれています。
常勤作業療法士の待遇
常勤作業療法士の平均年収は、理学療法士と同様400万円程度です。
昇給しにくい職場が多いことも、仕事を掛け持ちする作業療法士が多い原因と考えられるでしょう。
勤続年数が長くなると、施設長やリハビリ科の科長などの役職に就くこともあります。
役職に就くと年収が上がり、掛け持ちをしなくても安定して生活しやすくなるでしょう。
非常勤作業療法士の特徴や働き方
パートタイムで働く作業療法士は、非常勤の作業療法士です。
常勤とは異なり役職に就くことは少ないですが、仕事内容は常勤とほとんど同じで、患者さんや利用者さんのプログラムを組み、リハビリテーションに取り組みます。
なお、リハビリテーションの需要が少ない医療機関などでは、非常勤の作業療法士しか雇用していないというケースも珍しくありません。
非常勤作業療法士の待遇
作業療法士は国家資格を有する専門職のため、時給は高めで2,000円前後です。
スタッフが不足しがちな訪問看護事業所などでは、時給が3,000円前後のケースもあります。
時給が高めの職場を掛け持ちすれば、常勤作業療法士よりも収入を多く得られることもあるでしょう。
ただし、オーバーワークにより健康を損なう可能性もあるので、無理のない範囲でスケジュールを組むことが大切です。
常勤・非常勤の特徴を把握して自分に合った働き方を見つけよう
安定した働き方を目指すのであれば、正職員として働く常勤理学療法士・作業療法士がおすすめです。
しかし、家事や育児との両立を図る場合や自分の裁量で仕事を増やして高収入を目指す場合は、非常勤の働き方が向いているかもしれません。
常勤と非常勤の特徴やメリットなどを把握して、自分に合った働き方を見つけていきましょう。
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