「なんとか職場の課題を解決したいんだけどアイデアが出てこない…」や「組織にもう少し伸びしろを感じるが上手く言語化出来ない…」といったシチュエーションはありませんか?僕はこのような壁によくぶち当たります…笑。
今回は、そのような課題にぶつかったときにあなたの脳みそからアイデアを抽出するための必殺フレームワークを紹介します。少なくなった歯磨き粉を絞り出すようにアイデアが出てくるはずです!

オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストとは、 “すでにあるコンテンツ”を9つの切り口から考えていくことで新しいアイデアを発想することに活用するフレームワークです。名前の通り、ブレーンストーミングの考案者でもあるオズボーン氏によって提唱されたチェックリストです。

使い方は、すでにあるコンテンツに対して次に紹介する“オズボーンのチェックリストの9つの切り口”を用いて検討していきます。この際、あくまでアイデアの量を増やすためのフレームワークなのでドンドン数を出していくことが、僕のなかのポイントです。そのため、下記にある順番は飛ばしたり、戻ってきたりしても良いと思っています。

オズボーンのチェックリストの9つの切り口

実際にオズボーンのチェックリストの9つの切り口をそれぞれ紹介していきます。一般的には製品に使う事例が多いのですが、私たちのヘルスケア関連のサービスにも使えます。

①転用 現在のベースを変えない(もしくは少しだけ変える)で、新しい方法はあるか?そのもの自体を変えずに、別のことに使えないか?

例) ・病院での家屋評価シートを改変して、デイサービスや訪問リハビリと共有を行う。 ・使っていないリハ機器をデイサービスに持っていき、再び活用する。

②応用 他のサービスや他社の別の方法をそのままここで流用できないか?

例) ・テレビで見た老人ホームのネイル講座を自分のデイサービスで真似してみる。 ・他社のデイサービスで人気の体力測定会をやってみる。 ・運動器に特化したクリニックのリハビリスタッフの能力でフィットネスジムを開設する。

③変更 形やサービスの特徴の一部を変更できるか?

例) ・整形病院で学生向けの外来診療の人気がなかなか出ない。→スタッフのユニフォームとリハビリ室のインテリアを変えて、若い人が来院しやすくする。 ・近隣でリハビリ特化型デイサービスが増えている。→QOLに特化した趣味活動のデイサービスをブランディングしていく。

④拡大 今より大きくできるか?時間を長くできるか?手厚くサービスできるか?頻度を増やせるか?

例) ・デイサービスの定員アップでの大規模化を図る。 ・病院リハ部の新たな事業として訪問リハ部門を開設する。 ・老健での個別リハビリを週2回から週3回にして強化型を取得する。

⑤縮小 今より小さくできるか?時間を短くできるか?介入を薄くできないか(質は担保しつつ)?今の工程を分割や省略したらどうなるか?

例) ・あえて病院の機能を強みのある診療科のひとつに特化してブランディングをしていく。 ・個別リハビリが必要な時期でなくなった方は、卒業を視野に入れた自主トレーニングへ移行する。 ・不必要な会議や評価シートを見直して効率化を試みる。

⑥代用 担当者は変えられるか?他職種でもやれるか?違う商品と変えることができるか?パスや場所などを変えて代用は可能か?

例) ・固定の担当者からチーム担当制へ転換する。 ・機能訓練指導員を理学療法士から柔道整復師や看護師へ交代して、空いた時間を新しい仕事に向ける。

⑦再利用 抽象化した際の要素・業務の順序などを変えられないか?

例) ・待ち時間の長い検診の順番や導線を見直して効率化を図る。

⑧逆転 順番、前後などを今と転換したらどうなるか?

例) ・飛び込み営業でデイサービスを知ってもらうのではなく、先にデイサービスの体験会をして知ってもらってから営業に入れ替えていく。 ・介護報酬の改定で個別リハビリの規定が無くなった通所リハ→集団リハビリへのシフトや、逆に考えて触らないリハビリで自立を目指して介入の方法を変えられないかを検討する。

⑨結合 サービス同士を合体や融合したらどうなるか?スタッフのユニットやチームを結合できるか?

例) ・リハビリ+デイサービスのリハビリ特化型デイサービス…今でこそ一般化されましたがもともとはデイサービスでリハビリをする。(理学療法士等を配置するというのは当時かなり新しいアイデアだったと聞いています。) ・NST(栄養サポートチーム)+地域連携室…退院調整の際にサルコペニアリスクのある方への栄養指導や、配食のサービスを紹介するなど。

おわりに

新アイデアというのは必ずしも『0から考える!』だけではありません。何かと何かの組み合わせや、新しい視点によって価値を見つけ出せる場合もあります。皆さんもぜひ今回ご紹介した「オズボーンのチェックリスト」を使って、見えていなかった可能性を探していただければと思います。

【参考文献】 1)アレックス・F. オスボーン(2008).『創造力を生かす―アイディアを得る38の方法』.創元社

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