この記事では医療職の給料を客観的に比較し、生涯で十分に足りるのか?という視点で書かせていただいています。
生涯でかかる支出は、おおよそ2億円が目安となります。22歳から、65歳まで働いたとした場合、必要な手取り月収は約43万円です。
医療職の給料は「生涯を安心して」暮らしていけるのでしょうか。
ご自身の給料と比較してみてください!

医療職は「安泰」ではない

結論からいうと、医療職の給料では「生涯安泰」というわけではありません。

もちろん、医療職と言いましても ・医師 ・薬剤師 ・看護師 ・臨床検査技師 ・診療放射線技師 ・理学療法士 ・作業療法士 ・言語聴覚士 など、様々ですので、すべての職業が「お金が足りなくなる」というわけではありません。

医師の方は、平均年収が1000万円を超えているので、お金の不安は薄れます。

生涯安泰でない理由を、生涯で必要な支出から考えてみます。

▶ 生涯でかかる支出は約2億2千5百万円 総務省統計局家計調査年報から試算すると、生涯に必要な生活資金の平均は約2億2千5百万円です。(85歳まで生きたと仮定) 参考:総務省統計局家計調査年報2018を元に作成

あくまでも平均値ですが、生涯にかかる支出ですので、言い換えれば最低限用意しておいた方が良い金額ということになります。

以上の数値から、必要な手取り月収は約43万6千円です。

社会保険料を加味した年収は、720万円前後です。(ボーナス無しと仮定)

みなさんは手取り43万円以上もらえていますか?

医療職で最低限必要な年収を超えているのは医師だけ

引用:めでぃまーる.net(https://medimarl.net/tensyoku/?p=1206) (ランキングは厚生労働省の資料を参考に作成したもの)

医療職の中で、先ほどあげた年収720万を超えているのは ・医師 ・歯科技師 だけです。

先ほど提示した、年収720万という数字は、生涯にかかる金額の最低ラインです。

現段階で、年収720万を超えていない人は、生涯にかかる金額を稼ぐことすら難しいです。

厚生労働省の資料によると、超えている職種は医師だけですね。

もちろん、年金を加味すれば必要な年収は下がります。

しかし、お金の問題は余裕を持って考えることが必要ですので、年金は含めないで考えておいた方がいいです。

以上のことから、「医療職は安泰ではない」というのが、私の結論です。

目に見えない「3つのリスク」

ここまでは、最低限必要な年収について書いてきました。

これだけであれば「共働きすればなんとかなる」ラインです。

しかし、世の中には様々なリスクが隠れています。

代表的なものは、 ・働けなくなるリスク ・物価上昇リスク ・長生きリスク の3つです。

▶ 働けなくなるリスク 稼ぐには「働き続ける」ことが必要です。

しかし、万が一があったら働けなくなるリスクがあります。

・出産 ・育児 ・怪我 ・病気 ・親の介護 など、環境によって、自分でコントロールできないものもあります。

これらの外敵要因によって働けなくなると、稼ぎ続けることは難しくなります。

▶ 物価上昇リスク 2013年2月以降、日本の物価は上昇しています。

我々の平均給与も、近年は上昇傾向ですが、消費税や社会保険料などの金額も上昇しているため、実際に恩恵を感じている方は少ないはずです。

医療職は診療報酬により給与が決まります。

つまり、診療報酬が上がらない限り、給与上昇は見込めません。

国に左右されている状況は非常にリスクがあります。

▶ 長生きリスク 日本人の平均寿命は年々伸びています。

それに加え、政策の一つに「70歳までの就業義務化」というものもあります。

少子高齢化が続く以上、高齢者に働いてもらわないと税金が集まりません。

しかし、我々医療職は「現場に出て働く」仕事が多いです。

70歳まで、今と同じ業務を続けられるでしょうか。

以上3つのリスクを考慮すると、共働きが前提である状態は心許ないです。

将来安泰という状態を作るためには「ただ働く」以外の選択肢を持つべきです。

具体的には ・キャリアアップや副業により収入を増やす ・節約して支出を減らす ・投資を学んで資産形成をする という3つの手段があります。

今回は、「医療職は安泰か」という視点で記事を書かせて頂きました。

次回は、「キャリアアップや副業により収入を増やす」という点を掘り下げていきます。

【参考】 国税庁の民間給与実態調査(https://www.nta.go.jp/index.htm

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