【Hip OAの保存療法は、器質的要因および機能的要因の両方から考える!】
臨床において、まず何よりも大切なのが病態理解です。
病態を正しく捉えることができなければ、評価と介入が正しくできるようになりませんし、逆に言えば病態理解さえできれば、評価と介入の質が向上します。
そしてどんな時でも必ず必要になるのが、器質的要因と機能的要因の両方から考えていくことです。
機能面から言えば、特に股関節は不安定な関節であることにより、関節適合が合っているかどうかは重要です。
関節が適合する肢位や動かし方が分かれば、それだけで治療にもなり得ます。
また器質面から言えば、血流の少ない関節であること、損傷しやすい関節唇があることなど、スパズムの問題など、抑えておいて欲しい知識があります。
また特に、痛みの鑑別評価は重要です。
仙腸関節由来の痛みなのか?
股関節周囲筋由来の痛みなのか?
脊柱由来の神経の痛みなのか?
これらを否定して初めて股関節由来と鑑別できるようになります。
この鑑別をしないまま、股関節にアプローチしていても良くなるかどうかは、運頼みになってしまいます。
どうすれば変形の進行リスクをおさえることができるのか?
どうすれば疼痛を軽減できるのか?
どうすれば生活の質を落とさずに手術を回避できるのか?
これらを保存療法で行うために、器質的要因と機能的要因への評価と介入を行っていきます。
講師は、変形性股関節症とTHAのリハビリのスペシャリストとして全国的にも有名な湯田健二先生です。
ここまでの実践的な内容の股関節のセミナーができる先生は少ないので、今回は臨床で困っていること、悩んでいることをベテランの先生に直接質問し解決する良いチャンスです。
ぜひこの機会を生かして臨床で自信を持って具体的な評価と治療ができるようになってください。
【講義内容】
◇総論
・変形性股関節症の疼痛の原因
・病態理解が重要
・介入手順に沿った評価例
◇痛みの評価
・股関節関連痛
・脊柱管狭窄症の疼痛との鑑別
・仙腸関節由来の疼痛との鑑別
・痛みの鑑別フロー
・可動部位限局による鑑別
・梨状筋の伸張性確認
◇痛みの評価(実技)
・仙腸関節由来に対する徒手テスト
・筋由来に対するテスト
◇アプローチ
・仙腸関節の安定化
・腰部多裂筋の収縮確認と促通
・神経の滑走性
◇器質的要因に対するテスト
・クレイグテスト
・前方インピンジメントテスト
・後方インピンジメントテスト
◇コアシステムの評価と介入
・筋スパズムの軽減
◇股関節システムの評価介入
・負荷量の変化に伴う腸骨筋の筋活動量及び筋活動バランスの変化
・筋へのアプローチ
◇ 進行期~末期股関節症を考える
・アプローチ各種
開催日程
日時: 2025/01/12 (日) 09:00 - 12:00
開催場所: オンライン 講師: 湯田 健二 先生
こんな人におすすめ
留意事項
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講師プロフィール
【講師著書・DVD等】 〈書籍〉 山岸茂則(編):臨床実践 動きの捉え方 何を見るかその思考と試行,文光堂(2012.5.) 福井勉(編):ブラッシュアップ理学療法,三輪書店(2012.6.) 斉藤秀行・加藤浩(編):極める変形性股関節症の理学療法 病気別評価とそのアプローチ,文光堂(2013.11.) 〈DVD〉 『身体各部位との協調的側面からみた股関節機能の改善』ジャパンライム
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