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財務諸表の読み方と活かし方-なぜ財務諸表を読む力が必要なのか?-

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梅木駿太 大分岡病院 臨床研究コーディネーター

ビジネスは穴の開いたデコボコ道を走る車である。と比喩される通り、順風満帆な道はありません。リーマンショック、東日本大震災、そして今回の新型コロナウイルス感染拡大。いつ、何が起こるかわかりません。しかし、だからといって不安に押しつぶされていては、有益なサービスを提供することができません。必要以上の不安から解放され、目の前のサービスに集中することが大切です。
そのために、企業の“ものさし”である財務諸表について理解することを強くおススメします。自分の体がどうなっているのかわからない状態では、非常事態に対応することができません。また成長することもままなりません。財務諸表を理解するということは、自分の体の状態を理解することと同じです。このコラムを通じて財務諸表をわかりやすく解説し、あなたらしさを活かしたサービスを長期的に作っていくお手伝いをさせて頂きます。

目次

    このコラムの目的-それは、あなたのためです-

    新型コロナウイルス感染拡大により、対人サービス産業は大きな打撃を受けました。中でもパーソナルトレーニングやトレーンニングジムといった健康産業は、特に影響が大きいものでした。

    持続化給付金や雇用調整助成金など、政府による支援も数多く行われていますが、あくまでも短期的な事業継続を支援するものであり、長期的な展望は楽観的ではありません。さらに長期的な運転資金を借り入れることも可能ですが、具体的にいくら借りることが妥当なのか、いくらまでなら借りることができるのか、その判断ができるケースは決して多くありません。

    このような中、多くのトレーナーや経営者の方々は、長期的視野に立った資金繰りの重要性について、強く認識されたのではないでしょうか。特に顧問契約をされている税理士や会計士による守りの財務分析だけでは不十分に感じられた方々もおられると思います。そのため、トレーナーや経営者ご自身が財務諸表を理解し、積極的に活用する力をつけることにより、企業としての体力を向上させることが求められています。

    そこで、財務諸表の読み方と活かし方をわかりやすく解説することにより、長期的な視野に立った資金繰り(経営・資産配分)の重要性を認識した、しなやかな企業体を作ることにお役立ていただきたいと考えています。またそのような企業体を通じて、健康寿命の延伸とヘルスケア産業の更なる活性化に寄与したい次第です。

    そもそも財務諸表って?

    財務諸表と聞くだけで、アレルギーが出る方がいるかもしれません。でも大丈夫です。財務諸表とはその名の通り、財務に関する諸々の表のことです。財務とはお金、諸々の中でも重要なものは3つです。ということで財務諸表とは、お金に関する重要な3つの表とざっくり理解して頂ければ十分です。またこの3つの表を、財務三表とも呼びます。

    では3つには何があるのか。それは、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書です。聞いたことがあると思います。P/L(ピーエル)、B/S(ビーエス)、C/F(シーエフ)です。これら3つの表を通じて、企業のこれまでを理解し、これからを計画します。ちなみに、これまでという過去を会計(アカウンティング)、これからという未来を財務(ファイナンス)と分けることもあります。

    財務三表(お金に関する重要は3つの表)

    • 損益計算書(P/L: Profit and Loss statement):収益と費用の状態を示した書類
    • 貸借対照表(B/S: Balance sheet):資産、負債、純資産の状態を示した書類
    • キャッシュフロー計算書(C/F: Cash Flow statement):現金の流れを示した書類

    会計はビジネスの“ものさし”である

    ここまで読まれた方は、少なからず会計・財務を自分事として捉えてくれていると思います。「今度こそ理解したい!」という方もおられると思います。最後に改めて、財務諸表を読み、活かす必要性を確認します。

    会計はお金という“ものさし”を用いて、企業の定点観測をすることです。クライエントの年齢、体重、食事量、運動量、筋力、持久力などの“ものさし”と同じです。測ることができないものは良くならない1)のです。先ほどの繰り返しとなりますが、会計というお金の管理によって企業のこれまでと今を見て、これからを考える(財務)わけですね。

    そして企業のこれまでと今をまとめたものが財務諸表です。損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書(C/F)です。これらを用いて、これからどの方向に進めていくのか、どこに投資(資産配分)するのか、どこを改善すべきか等を考えていくことにより、ビジネスのデコボコ道を進んでいくわけです。そして十分に準備ができていれば、今回の新型コロナウイルス感染拡大のようなデコボコにぶつかったとしても、乗り越えていける可能性が高まるわけです。

    このコラムを通じて、損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書(C/F)の読み方だけでなく、その活かし方についても知り、あなたらしさを活かしたサービスを“長期的に”作っていきましょう!

    【引用文献】
    1) 鮎澤純子: 医療安全・質管理の理論と実際-測ることができないものは良くならない. 日内会誌. 101. 3455-3462.2012

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