【概要】
運動器疾患の理学療法においては、対象者の病態把握に加え、症状に関わる要因を解剖・運動・生理・心理社会的要因から紐解いていくプロセスが求められる。
このようなクリニカル・リーズニングを実践していくために重要となるのが「臨床知(臨床の経験に基づく知識)」である。
しかし、この臨床知を積み上げる際、主観的な経験(自身の信念に基づく評価・介入)のみに頼ってしまうと、本質(対象者の病態やニーズ)を見落としてしまう可能性がある。
そのため、臨床では対象者のニーズに対し、持ち得る限りの知識(エビデンス)と臨床知を照合し、できるだけ客観的な指標からベターな選択をすることが求められる。
臨床におけるこのような手続きをエビデンスに基づく実践(Evidence Based Practice:EBP)といい、EBPの実践のためには、①対象者の価値観やニーズ、②最善(最新)の研究・エビデンス、③専門家の経験・知識の3本柱が必要とされる。
ただし、EBPの実践に求められる「③専門家の経験や知識」が不足していると、対象者のニーズに十分に応えるのが難しいことがある。
そこで、今回、運動器疾患領域の理学療法において豊富な経験を有する多々良大輔先生を講師にお迎えし、その臨床知を活かしたクリニカル・リーズニングについてご紹介いただく。
特に、脊柱疾患や脊柱と膝関節の関連性を中心としたクリニカル・リーズニングについて、対象者のニーズに応えていく際の臨床知とエビデンスの活用(融合)について深掘りしていただく予定である。
【内容】
第1回:2025年4月16日(水)
テーマ:クリニカルリーズニングの概要・捉え方
クリニカルリーズニングは、科学的根拠、臨床経験、患者の価値観を統合して治療方針を導く過程である。このプロセスに基づく臨床意思決定(clinical decision making)では、科学的根拠をもとに治療選択を行い、臨床経験を照らし合わせながら仮説を生成し、主観的・客観的評価を通じて仮説を修正し、妥当性を検証することが重要となる。これに加えて、患者が意思決定に参加する共有意思決定(shared decision making)を取り入れることで、患者満足度や自己管理能力の向上を促し、より効果的な患者教育が実現する。
第1回では、クリニカルリーズニングを基盤にした運動器疾患の評価・治療、患者教育に至る思考過程を紹介する。
第2回:2025年4月30日(水)
テーマ:高齢者の脊柱|腰痛の捉え方
高齢者の腰痛は、加齢に伴う解剖学的変化や脊柱アライメントが影響するため、単純な症状の解釈だけではなく、個々の患者の状態に応じた評価と治療が求められる。さらに腰椎骨盤股関節複合体を中心とした解剖学的・運動学的評価と介入に加えて、心理社会的視点から患者の腰痛に対する信念(beliefs)を見直し、修正することが求められる場合が多い。
第1回目のクリニカルリーズニングのプロセスを通じて、痛みの原因と主な機能障害を特定し、介入方法を決定・修正する過程を紹介する。また患者の腰痛に対する信念を修正することを含んだ総合的な患者教育の立案について、症例を通して紹介する。
第3回目:2025年5月14日(水)
テーマ:脊柱と膝の関連性(knee-spine syndrome)
腰部と膝関節は隣接していないにもかかわらず、腰痛と膝関節痛の合併症例は少なくない。脊柱と膝関節の機能的な相互作用が症状に影響を与える状態(knee-spine syndrome)は、特に高齢者にとって重要な問題となっている。近年では、全脊柱レントゲン撮影を用いた脊柱矢状面パラメータ(spinopelvic parameters)の研究が進み、脊柱アライメントが膝関節に与える影響(spine-knee syndrome)に関する知見が徐々に明らかになってきている。
第3回目のセミナーでは、クリニカルリーズニングのプロセスを活用し、脊柱と膝関節の相互作用を評価する方法や、適切な介入法を導き出す手続きについて、症例を通して紹介する。
【受講目標】
1. クリニカル・リーズニングの大枠を理解することができる
2. 高齢者の脊柱機能や腰痛の要因を識別できるようになる
3. 脊柱と膝の関連性を理解し、症状の主たる要因を理論的に絞り込むことができる
【日時】
2025年4月16日(水)、30日(水)、5月14日(水)20時00分〜21時30分
※各回ともに2週間ご視聴いただける見逃し配信を予定しています
【講師】
多々良 大輔 先生|switch physio
【受講費】
各回参加|¥1,980-(¥990-)
全回参加|¥4,400-(¥2,200-)
※すべて税込価格となります
※( )内の参加費はprime会員さま用の料金となります
※prime会員の方はこちら( https://xpert.link/online-seminar/7320/ )からお申し込みください
※XPERT primeへの入会はこちら( https://xpert.link/community/6290/ )からお願いします
【配信方法】
Zoomを用いて配信いたします
【備考】
明日からの臨床に繋がるセミナーになると思いますので、この機会にぜひご参加ください。
また、3回の講義の後(2025年夏頃)に対面での実技研修会を福岡市にて開催予定です(全3回のセミナーにご参加いただいた方には割引価格でのご招待を検討しております)。
開催日程
日時: 2025/04/16 (水) 20:00 - 21:30
開催場所: オンライン 参加費: ¥1,980 講師: 多々良大輔
日時: 2025/04/30 (水) 20:00 - 21:30
開催場所: オンライン 参加費: ¥1,980 講師: 多々良大輔
【概要】
運動器疾患の理学療法においては、対象者の病態把握に加え、症状に関わる要因を解剖・運動・生理・心理社会的要因から紐解いていくプロセスが求められる。
このようなクリニカル・リーズニングを実践していくために重要となるのが「臨床知(臨床の経験に基づく知識)」である。
しかし、この臨床知を積み上げる際、主観的な経験(自身の信念に基づく評価・介入)のみに頼ってしまうと、本質(対象者の病態やニーズ)を見落としてしまう可能性がある。
そのため、臨床では対象者のニーズに対し、持ち得る限りの知識(エビデンス)と臨床知を照合し、できるだけ客観的な指標からベターな選択をすることが求められる。
臨床におけるこのような手続きをエビデンスに基づく実践(Evidence Based Practice:EBP)といい、EBPの実践のためには、①対象者の価値観やニーズ、②最善(最新)の研究・エビデンス、③専門家の経験・知識の3本柱が必要とされる。
ただし、EBPの実践に求められる「③専門家の経験や知識」が不足していると、対象者のニーズに十分に応えるのが難しいことがある。
そこで、今回、運動器疾患領域の理学療法において豊富な経験を有する多々良大輔先生を講師にお迎えし、その臨床知を活かしたクリニカル・リーズニングについてご紹介いただく。
特に、脊柱疾患や脊柱と膝関節の関連性を中心としたクリニカル・リーズニングについて、対象者のニーズに応えていく際の臨床知とエビデンスの活用(融合)について深掘りしていただく予定である。
【内容】
第1回:2025年4月16日(水)
テーマ:クリニカルリーズニングの概要・捉え方
クリニカルリーズニングは、科学的根拠、臨床経験、患者の価値観を統合して治療方針を導く過程である。このプロセスに基づく臨床意思決定(clinical decision making)では、科学的根拠をもとに治療選択を行い、臨床経験を照らし合わせながら仮説を生成し、主観的・客観的評価を通じて仮説を修正し、妥当性を検証することが重要となる。これに加えて、患者が意思決定に参加する共有意思決定(shared decision making)を取り入れることで、患者満足度や自己管理能力の向上を促し、より効果的な患者教育が実現する。
第1回では、クリニカルリーズニングを基盤にした運動器疾患の評価・治療、患者教育に至る思考過程を紹介する。
第2回:2025年4月30日(水)
テーマ:高齢者の脊柱|腰痛の捉え方
高齢者の腰痛は、加齢に伴う解剖学的変化や脊柱アライメントが影響するため、単純な症状の解釈だけではなく、個々の患者の状態に応じた評価と治療が求められる。さらに腰椎骨盤股関節複合体を中心とした解剖学的・運動学的評価と介入に加えて、心理社会的視点から患者の腰痛に対する信念(beliefs)を見直し、修正することが求められる場合が多い。
第1回目のクリニカルリーズニングのプロセスを通じて、痛みの原因と主な機能障害を特定し、介入方法を決定・修正する過程を紹介する。また患者の腰痛に対する信念を修正することを含んだ総合的な患者教育の立案について、症例を通して紹介する。
第3回目:2025年5月14日(水)
テーマ:脊柱と膝の関連性(knee-spine syndrome)
腰部と膝関節は隣接していないにもかかわらず、腰痛と膝関節痛の合併症例は少なくない。脊柱と膝関節の機能的な相互作用が症状に影響を与える状態(knee-spine syndrome)は、特に高齢者にとって重要な問題となっている。近年では、全脊柱レントゲン撮影を用いた脊柱矢状面パラメータ(spinopelvic parameters)の研究が進み、脊柱アライメントが膝関節に与える影響(spine-knee syndrome)に関する知見が徐々に明らかになってきている。
第3回目のセミナーでは、クリニカルリーズニングのプロセスを活用し、脊柱と膝関節の相互作用を評価する方法や、適切な介入法を導き出す手続きについて、症例を通して紹介する。
【受講目標】
1. クリニカル・リーズニングの大枠を理解することができる
2. 高齢者の脊柱機能や腰痛の要因を識別できるようになる
3. 脊柱と膝の関連性を理解し、症状の主たる要因を理論的に絞り込むことができる
【日時】
2025年4月16日(水)、30日(水)、5月14日(水)20時00分〜21時30分
※各回ともに2週間ご視聴いただける見逃し配信を予定しています
【講師】
多々良 大輔 先生|switch physio
【受講費】
各回参加|¥1,980-(¥990-)
全回参加|¥4,400-(¥2,200-)
※すべて税込価格となります
※( )内の参加費はprime会員さま用の料金となります
※prime会員の方はこちら( https://xpert.link/online-seminar/7320/ )からお申し込みください
※XPERT primeへの入会はこちら( https://xpert.link/community/6290/ )からお願いします
【配信方法】
Zoomを用いて配信いたします
【備考】
明日からの臨床に繋がるセミナーになると思いますので、この機会にぜひご参加ください。
また、3回の講義の後(2025年夏頃)に対面での実技研修会を福岡市にて開催予定です(全3回のセミナーにご参加いただいた方には割引価格でのご招待を検討しております)。日時: 2025/05/14 (水) 20:00 - 21:30
開催場所: オンライン 参加費: ¥1,980 講師: 多々良大輔
【概要】
運動器疾患の理学療法においては、対象者の病態把握に加え、症状に関わる要因を解剖・運動・生理・心理社会的要因から紐解いていくプロセスが求められる。
このようなクリニカル・リーズニングを実践していくために重要となるのが「臨床知(臨床の経験に基づく知識)」である。
しかし、この臨床知を積み上げる際、主観的な経験(自身の信念に基づく評価・介入)のみに頼ってしまうと、本質(対象者の病態やニーズ)を見落としてしまう可能性がある。
そのため、臨床では対象者のニーズに対し、持ち得る限りの知識(エビデンス)と臨床知を照合し、できるだけ客観的な指標からベターな選択をすることが求められる。
臨床におけるこのような手続きをエビデンスに基づく実践(Evidence Based Practice:EBP)といい、EBPの実践のためには、①対象者の価値観やニーズ、②最善(最新)の研究・エビデンス、③専門家の経験・知識の3本柱が必要とされる。
ただし、EBPの実践に求められる「③専門家の経験や知識」が不足していると、対象者のニーズに十分に応えるのが難しいことがある。
そこで、今回、運動器疾患領域の理学療法において豊富な経験を有する多々良大輔先生を講師にお迎えし、その臨床知を活かしたクリニカル・リーズニングについてご紹介いただく。
特に、脊柱疾患や脊柱と膝関節の関連性を中心としたクリニカル・リーズニングについて、対象者のニーズに応えていく際の臨床知とエビデンスの活用(融合)について深掘りしていただく予定である。
【内容】
第1回:2025年4月16日(水)
テーマ:クリニカルリーズニングの概要・捉え方
クリニカルリーズニングは、科学的根拠、臨床経験、患者の価値観を統合して治療方針を導く過程である。このプロセスに基づく臨床意思決定(clinical decision making)では、科学的根拠をもとに治療選択を行い、臨床経験を照らし合わせながら仮説を生成し、主観的・客観的評価を通じて仮説を修正し、妥当性を検証することが重要となる。これに加えて、患者が意思決定に参加する共有意思決定(shared decision making)を取り入れることで、患者満足度や自己管理能力の向上を促し、より効果的な患者教育が実現する。
第1回では、クリニカルリーズニングを基盤にした運動器疾患の評価・治療、患者教育に至る思考過程を紹介する。
第2回:2025年4月30日(水)
テーマ:高齢者の脊柱|腰痛の捉え方
高齢者の腰痛は、加齢に伴う解剖学的変化や脊柱アライメントが影響するため、単純な症状の解釈だけではなく、個々の患者の状態に応じた評価と治療が求められる。さらに腰椎骨盤股関節複合体を中心とした解剖学的・運動学的評価と介入に加えて、心理社会的視点から患者の腰痛に対する信念(beliefs)を見直し、修正することが求められる場合が多い。
第1回目のクリニカルリーズニングのプロセスを通じて、痛みの原因と主な機能障害を特定し、介入方法を決定・修正する過程を紹介する。また患者の腰痛に対する信念を修正することを含んだ総合的な患者教育の立案について、症例を通して紹介する。
第3回目:2025年5月14日(水)
テーマ:脊柱と膝の関連性(knee-spine syndrome)
腰部と膝関節は隣接していないにもかかわらず、腰痛と膝関節痛の合併症例は少なくない。脊柱と膝関節の機能的な相互作用が症状に影響を与える状態(knee-spine syndrome)は、特に高齢者にとって重要な問題となっている。近年では、全脊柱レントゲン撮影を用いた脊柱矢状面パラメータ(spinopelvic parameters)の研究が進み、脊柱アライメントが膝関節に与える影響(spine-knee syndrome)に関する知見が徐々に明らかになってきている。
第3回目のセミナーでは、クリニカルリーズニングのプロセスを活用し、脊柱と膝関節の相互作用を評価する方法や、適切な介入法を導き出す手続きについて、症例を通して紹介する。
【受講目標】
1. クリニカル・リーズニングの大枠を理解することができる
2. 高齢者の脊柱機能や腰痛の要因を識別できるようになる
3. 脊柱と膝の関連性を理解し、症状の主たる要因を理論的に絞り込むことができる
【日時】
2025年4月16日(水)、30日(水)、5月14日(水)20時00分〜21時30分
※各回ともに2週間ご視聴いただける見逃し配信を予定しています
【講師】
多々良 大輔 先生|switch physio
【受講費】
各回参加|¥1,980-(¥990-)
全回参加|¥4,400-(¥2,200-)
※すべて税込価格となります
※( )内の参加費はprime会員さま用の料金となります
※prime会員の方はこちら( https://xpert.link/online-seminar/7320/ )からお申し込みください
※XPERT primeへの入会はこちら( https://xpert.link/community/6290/ )からお願いします
【配信方法】
Zoomを用いて配信いたします
【備考】
明日からの臨床に繋がるセミナーになると思いますので、この機会にぜひご参加ください。
また、3回の講義の後(2025年夏頃)に対面での実技研修会を福岡市にて開催予定です(全3回のセミナーにご参加いただいた方には割引価格でのご招待を検討しております)。
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