【臨床における骨格筋の常識を変えよう】
毎日の臨床で絶対に触れるであろう「骨格筋」ですが、その機能をどこまで理解できているでしょうか?
実は骨格筋には、
・関節運動
・運動制御/運動学習
・呼吸
・循環
・体熱産生
・水分の貯蔵
・衝撃吸収
・内分泌
など
こんなにも多くの機能と役割を持っています!
今回は、この骨格筋の知識を、徒手療法・運動療法・生活指導・ポジショニングなど多様な現場でどのように応用するかについて、臨床のエキスパートである森憲一先生に解説していただきます。
身体の基礎を構成する骨格筋についての知識をアップデートし、知識とスキルを底上げする機会として下さい!
『骨格筋についての常識が変わる』そういった講義になるとお約束します。
以下、開催にあたって講師の森憲一先生からメッセージをいただきました。
これだけでも有益な情報ですので、ぜひご確認下さい。
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【骨格筋は運動だけでなく感覚にも関わり、呼吸などの生命維持にも関与する】
骨格筋は全身における細胞総数の約75%を占め、その総重量は体重の40~50%になる人体最大の器官系である。
運動器官としての印象が強いが、運動以外に様々重要な役割が存在する。
骨格筋に存在する筋紡錘・腱紡錘は位置覚・運動覚の受容器であり、運動制御のみならず運動学習に重要な役割を果たす感覚器官である。
横隔膜をはじめとする呼吸筋、尿失禁や骨盤臓器脱に関わる骨盤底筋群も骨格筋である。
静脈還流に関わる筋ポンプは循環に関与している。
また、糖尿病・肥満・ガン・認知症・勃起障害(ED:Erectile Dysfunction)改善に関わる様々な生理活性物質(総称マイオカイン)を放出する内分泌器官として機能する。
水分の貯蔵庫、転倒時の衝撃吸収作用もある。
体温低下を防ぐための体熱産生は、骨格筋が68%を担い生命維持活動にも欠かせない器官である。
これら多岐に関わる骨格筋の基礎知識を臨床へ応用することは、臨床の実践に必須であり今後発展できる領域であると考える。
【筋の過緊張による問題は身体に様々な障害を及ぼす】
臨床で遭遇する問題の一つとして過緊張(いわゆる持続的筋収縮状態)が挙げられる。
骨格筋は弛緩状態から収縮することにより張力を発生させる。
しかし、収縮状態であれば張力を発生することが困難となり運動が障害される。
収縮持続による疲労は、呼吸・循環・排泄・分泌・体温調整など様々な障害を招来する。
また、運動による筋紡錘・腱紡錘へ感覚入力が困難になると、中枢神経系へ適切な情報提供が難しくなり、姿勢・運動障害が惹起される。
姿勢・運動障害は新たな過緊張を招く悪循環となり、臨床上改善が困難な症状が形成されることも経験する。
【過緊張の原因となる2つの因子を鑑別し治療する】
過緊張は、神経の興奮に由来する神経原性と、神経以外の主に筋実質に由来する非神経原性の問題に分類される。
神経原性には脳血管疾患や脊髄損傷に代表される中枢神経疾患から、神経の損傷が無くても不安定性を補うためのバランス、スポーツや仕事の特性で習慣として緊張するものまで多岐にわたる。
非神経原性は、事故や術侵襲を含む外傷によるものから、神経原性の収縮状態持続の影響により脈管系が圧迫され、局所循環障害が起こり二次的に出現したものまで存在する。
多くの場合、これら2つの因子は混在し明確な分類は難しいが、仮説と検証を重ね問題解決を行う必要がある。
日々の臨床のなかで、目の前にある問題のみでなく、生活習慣にも目を向け根本的解決の糸口を探ることが臨床家に求められると考える。
今回、これら骨格筋の基礎知識を、徒手療法・運動療法・生活指導・ポジショニングなど多様な現場でどのように応用するかについて、臨床家の立場からお伝えしたい。
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■講義内容
・筋力低下と可動域制限
・筋緊張と姿勢・運動制御の理解
・病態理解と治療戦略
・組織の破壊と再生・まとめ
など多数
開催日程
日時: 2024/09/29 (日) 09:00 - 12:00
開催場所: オンライン 講師: 森 憲一先生
こんな人におすすめ
留意事項
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講師プロフィール
略歴) ・臨床経験25年。 ・アジアを中心に国内外での教育活動に従事。 ・大阪回生病院リハビリ技師長、クリニック副院長、神戸大学 医学部 保健学科 臨地教授を経て、現(株)リハ・コンディショニングセンター 代表取締役。
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東洋医学を分かりやすく説明して頂けて理解しやすいと思いました