【血液・生化学データが苦手な方へ】
今回のテーマは、セラピストが苦手とする代表例の一つだと思います。
にもかかわらず、内部疾患に関わるセラピストであれば、必ず押さえておきたいテーマでもあります。
そこで今回は、全3回でセラピストに必要な知識(特にリスク管理。医師や看護師との意思疎通も楽になります)について、一気に学んでいただける機会を作りました。
先延ばしにすることもできますが、せっかくですから、これを機に必要な知識を頭に叩き込んでみてはいかがでしょうか。
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【講義内容】
2023年3月5日(日):リハビリテーションに活かす血液・生化学データの読み解き方~適切なリスク管理や運動負荷量、生活指導への活かし方~(前編)
1.血液生化学データを読み解く必要性
2.検査値を解釈するためのヒント
3.炎症時のWBC(白血球)と好中球、CRP(C反応性タンパク)の関係性と解釈方法
4.負荷量を上げるタイミング
5.CRPとALBの関係性と解釈方法
6.様々な感染における検査値の見方
7.感染症のまとめ
8.貧血時のRBC(赤血球)、Ht(ヘマトクリット)、Hb(ヘモグロビン)の関係性と解釈方法
9.低Hb時のリスク管理方法
10.貧血の原因をMCV(平均赤血球容積)から予測する
11.Fe(血清鉄)、フェリチン(貯蔵鉄)、TIBC(総鉄結合能)、UIBC(不飽和鉄結合能)の関係性と解釈方法
12.貧血時の生活指導
13.貧血のまとめ
◇2023年3月26日(日):リハビリテーションに活かす血液・生化学データの読み解き方~適切なリスク管理や運動負荷量、生活指導への活かし方~(後編)
1.心不全におけるBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)と尿量の解釈方法
2.BNPと運動負荷量の考え方
3.Cr(クレアチニン)とBUN(尿素窒素)の関係性と解釈方法
4.心不全のまとめ
5.腎臓の役割
6.慢性腎臓病におけるeGFR(糸球体濾過量)と尿タンパクの解釈方法
7.慢性腎臓病の重症度分類と運動負荷量
8.Na(血清ナトリウム)とK(血清カリウム)の解釈方法
9.利尿薬と電解質の関係
10.慢性腎臓病まとめ
11.栄養状態と肝臓の役割
12.AST(アスパラギン酸アミノトランスアミナーゼ)、ALT(アラニンアミノトランスアミナーゼ)の関係性と解釈方法
13.肝障害、肝代謝、肝機能の関係性と検査値からの見極め
14.栄養状態の評価と運動負荷量
15.ALB(アルブミン)と浮腫の関係
16.栄養状態まとめ
◇2023年4月9日(日):リハビリテーションに活かす血液・生化学データの読み解き方~血糖値に関わるリスク管理や運動負荷量、生活指導への活かし方~
1.血糖値とインスリンの関係
2.HbA1cと解釈時の注意点
3.糖尿病の診断と症状
4.血糖コントロールを示す検査値と解釈方法
5.ケトン体の産生と身体症状
6.CPR(Cペプチド)とインスリン分泌能の指標と解釈方法
7.TG(中性脂肪)やコレステロールの解釈方法
8.動脈硬化予防としてのコレステロール管理目標
9.糖尿病に関わる薬剤とインスリン注射
10.糖尿病における運動負荷量と生活指導
11.糖尿病における血糖管理のまとめ
12.手術後の高血糖のメカニズム
13予定手術と周術期の血糖管理
14.血糖値から予測する低血糖リスク
15.周術期における血糖管理のまとめ
◇2023年4月30日(日):リハビリテーションに活かす血液・生化学データの読み解き方~血栓症や出血傾向に関わるリスク管理や運動負荷量、生活指導への活かし方~
1.WBC(白血球)、CRP(C反応性タンパク)、ALB(アルブミン)の関係性と解釈方法
2.RBC(赤血球)とHbの関係性と解釈方法
3.PLT(血小板)の役割とリスク管理
4.APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)とPT(プロトロンビン時間)の関係性と解釈方法
5.DVT(深部静脈血栓症)とPTE(肺血栓塞栓症)の病態について
6.FDP(フィブリンフィブリノゲン分解物)とDダイマーの関係性と解釈について
7.抗凝固薬の作用部位とモニタリング方法
8.整形外科的疾患における血栓症発症リスクと予防法
9.血栓症まとめ
10.腫瘍マーカーの種類と解釈
11.抗がん剤の副作用
12.骨髄抑制で生じる変化
13.PLT減少に合わせたリハビリテーションの注意点と推奨運動
14.出血傾向時のリスク管理
15.がんのまとめ
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【講師紹介】
講師:鈴木啓介先生(岐阜保健大学 リハビリテーション学部理学療法学科 講師)
◇経歴
・平成21年:磐田市立総合病院
・平成25年:聖隷クリストファー大学大学院 博士前期課程修了(修士)
・平成28年:聖隷クリストファー大学大学院 博士後期課程修了(博士)
・平成28年:国際医療福祉大学 小田原保健医療学部 理学療法学科 助教
・平成28年:国際医療福祉大学付属熱海病院 非常勤
・平成29年:国際医療福祉大学大学院 保健医療学専攻 理学療法学分野 基礎理学療法領域 助教
・令和2年:国際医療福祉大学 小田原保健医療学部 理学療法学科 講師
・令和3年:岐阜保健大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 助教
・令和4年:岐阜保健大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 講師
詳しくはリサーチマップを参照ください https://researchmap.jp/keisuke-suzuki
◇講師著書・DVD等
・卒前・卒後教育に使える 理学療法のためのOSCEハンドブック,.アイペック.2022年.(分担執筆)
・中枢神経障害・運動器障害×内部障害を解釈するための臨床検査値活用術 -リハビリテーション治療の実践-.メジカルビュー.2022年.(編集・共著)
・運動学と生体力学の基礎Foundation in Kinesiology and Biomechanics.南江堂.2019年.(共訳)
・リハビリテーションに活かす呼吸・循環モニタリング-モニター心電図から生体情報を読み解く-.メジカルビュー.2019年.(共著)
・理学療法管理学: 良質な医療・介護提供のための管理運営・政策論.南江堂.2018年.(分担執筆)
・リハスタッフのためのイチからわかる臨床検査値活用術.メジカルビュー.2018年.(共著)
・内部障害リハのための 胸部・腹部画像 読影のすすめ.メジカルビュー.2017年.(共著)
◇表彰
・平成25年:第17回静岡県理学療法士学会 優秀賞
・平成28年:第20回静岡県理学療法士学会 最優秀賞
・平成29年:第7回国際医療福祉大学学会 優秀賞
・平成30年:第29回理学療法ジャーナル賞 準入賞
・平成30年:第8回国際医療福祉大学学会 優秀演題賞
◇主な論文
・Co-contraction of lower limb muscles affects gait instability in patients with diabetic peripheral neuropathy. Japanese Journal of Physical Therapy for Diabetes Mellitus, 1(1), 20-30, 2022.
・Relationship between maximum calf circumference and body composition in type 2 diabetic patients. Gifu University of Health Sciences Journal, 3, 14-19, 2022.
・Effect of exercise using sound stimulation on gait function of patients with diabetic peripheral neuropathy: A randomized controlled trial. Open Journal of Therapy and Rehabilitation (OJTR), 7, 79-91. 2019.
・糖尿病性末梢神経障害合併2型糖尿病患者の身体活動量の特徴と運動を行わない理由の調査.プラクティス,35巻2号 214-220,2018.
・糖尿病性末梢神経障害患者の歩行機能が身体活動量に与える影響 -パス解析を用いた検討-.理学療法ジャーナル,51巻(9号) 815-821.2017.
その他40本以上
◇講習会経歴
・「糖尿病性神経障害に対する理学療法の評価とアプローチ」Rehatech Links株式会社 オンライン講習会.2022年
・「検査データを理解して、安全な早期離床につなげよう」岐阜県理学療法士会研修会.2022年
・「血液・生化学データから読み解くリハビリテーションへの応用」株式会社gene リハノメVODコンテンツ.2020年~2022年
・「血液・生化学データから読み解くリハビリテーションへの応用」株式会社gene リハノメVODコンテンツ.2020年~2022年
・「糖尿病の教育入院患者に対する理学療法」神奈川県理学療法士会基礎講習会.2021年.
・「糖尿病理学療法総論」静岡県理学療法士会研修会.2021年
・「糖尿病・薬物療法・食事療法に関連する基本用語と 検査所見の見方」日本糖尿病理学療法学会VODコンテンツ.2021年
その他20回以上
開催日程
日時: 2023/04/30 (日) 14:00 - 16:00
開催場所: オンライン 講師: 鈴木啓介先生
セミナーに関するお問い合わせ
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講師プロフィール
・平成21年:磐田市立総合病院 ・平成28年:聖隷クリストファー大学大学院 博士後期課程修了(博士) ・令和3年:岐阜保健大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 助教 ・令和4年:岐阜保健大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 講師
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