1.高齢者の神経筋活動を深掘りする
高齢者やフレイルの方では、筋力や筋パワーの低下が認められます。リスクを考慮して低強度のトレーニングを選択しますが、十分な効果が得られないことがあります。このような場合、高齢者の皮質や脊髄の興奮性、また主動筋と拮抗筋の関係を理解しておくことが、トレーニングに役立ちます。そこで、この回では、まず高齢者の神経筋機能について、筋力と筋パワーの観点から理解し、神経筋機能の低下について考えます。次に、高齢者の歩行や日常生活における神経筋活動の特徴を整理し、心循環器系を考慮したトレーニング戦略を検討できるようにします。
開催日程
日時: 2024/11/08 (金) 19:00 - 20:15
開催場所: オンライン 講師: 菅原 仁
日時: 2024/11/15 (金) 19:00 - 20:15
開催場所: オンライン 講師: 只野ちがや
2.あらためて筋持久性を考える
高齢者・フレイルでは、運動時の息切れや下肢の筋萎縮が認められます。栄養管理を行いながら運動を行っていきますが、思ったように運動の持続性を高められないことがあります。このような場合、骨格筋と呼吸・循環系との関連を知っておくとトレーニングに役立ちます。そこで、この回では第一に骨格筋の栄養や酸素を運搬し、エネルギーの供給に大切となる筋毛細血管とミトコンドリアについて理解を深めます。第二に高齢者の呼吸循環機能の低下と筋持久力との関連を読み解き、運動耐容能を高める戦略を考えられるようにします。日時: 2024/11/22 (金) 19:00 - 20:15
開催場所: オンライン 講師: 室 増男
3.高齢者の潜在筋力を引き出す運動とは?
高齢者の筋力の低下は上肢に比べて下肢で大きいことが知られています。この低下は全身運動量の減少に深くかかわっています。高齢者は若齢者に比べて潜在筋力を出せていない場合がほとんどです。例えば転倒は筋力不足によって回避できないときに生じます。そのため筋力トレーニングを高齢者に進めていますが、期待するほどの筋力の増加までには至らないケースがほとんどです。高齢者の筋力の改善は、一義的に筋量の増加だけに期待することはできません。現有筋量の中でも運動様式をいくつか組み合わせることで筋力の改善を引き出すことができます。この運動様式とは運動筋の遠心性収縮を指します。階段下りの遠心性運動では心拍数の上昇は抑えられますが、階段上りの求心性運動では心拍数が大きく上昇します。高齢者の体力に合わせた運動を選択し、トレーニング戦略を考えなければなりません。しかし、トレーニングを開始できる筋力がまずなければなりません。高齢者に親しまれている歩行トレーニングによって潜在筋力を引く出す具体的運動、例えば階段昇降運動や間欠的速歩などについて考え、転倒予防に対する筋力機能の改善と、合わせてそれぞれの運動が心拍応答の改善につなげられるか考えてみます。
こんな人におすすめ
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講師プロフィール
一般社団法人湘南運動科学研究所代表理事、東邦大学健康科学部非常勤講師
東邦大学医学部生物学研究室講師
東邦大学名誉教授
過去のセミナーへのレビュー
熊谷志泉
小泉徹悟
今までの薄い知識が深くなるとともに患者さんに対してのキューイング方法も教えて頂き臨床場面で実践...
齊藤大晟
触診、評価、治療と今までオンラインで学んでいたが対面で行うことでよりより深く学べてよかったです...
西角暢修
論文を見ただけではわからない評価方法の詳細や裏側が非常に面白かったです。こういうのがあると誤っ...
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