【2回に分けて、肩の病態理解を深堀り2回に分けて、肩の病態理解を深堀り】
◇肩関節疾患の病態を理解した評価と運動療法
9月3日 画像の読影、関節の安定性向上、QLSなどの末梢神経障害を中心に
10月7日 腱板断裂術後、人工肩関節術後、結帯動作障害、手技紹介を中心に
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【疾患を見るのではなく、病態の理解と把握、個別に対応できる柔軟性が何より大切】
人の身体はこの疾患だからこの評価、このアプローチというほど単純ではありません。
病態を正しく把握するためには、同じ疾患名であっても、病態は人それぞれ違うということをまず理解する必要があります。
例えば、同じ棘下筋の機能障害であっても、その原因は様々です。
短縮によるものなのか?
筋力低下によるものなのか?
マルアライメントによるものなのか?
軟部組織の拘縮によるものなのか?
断裂などの損傷によるものなのか?
このように機能障害を起こしている原因はそれぞれ違うのに、同じことをしていても良くなるはずがありません。
逆に適切なアプローチさえできれば、自然と良くなっていきます。
だからこそ、この疾患は〇〇の評価、〇〇の治療という画一的な考え方では、決して質の高い臨床は望めません。
そこで必要なのが
「疾患ではなく病態を正しく把握する」
ことです。
病態を正しく把握することで、自然とやるべきこと、気をつけるべきことが明確になります。
このセミナーで、臨床で様々な病態を正しく把握し、治療に応用できる力を身につけてください。
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◇講義内容予定
9月3日:【第1回】肩関節疾患の病態を理解した評価と運動療法1~画像の読影、関節の安定性向上、QLSなどの末梢神経障害を中心に~
1.複雑な肩関節をシンプル化する
・関節の安定性の決定要因
・筋の弛緩の重要性について
・運動療法の治療の順番をどう決める?
・肩関節の評価の難しさはどこからくるのか?
・肩甲骨の動きの再考
・胸鎖関節がわかれば肩鎖関節は導ける
・肩甲骨を止める評価のススメ
・肩関節挙上動作の運動解析
・後上方関節包へのアプローチ
2.画像読影から運動機能を評価する
・靭帯の付着部に生じた牽引性骨棘肩峰下インピンジメント
・肩峰下インピンジメント肩峰の変形性変化を評価する
・関節包肥厚
・腱板疎部高信号
3.肩甲骨に対する上腕骨の安定性低下の病態理解
・骨頭動揺性の評価
・肩関節周囲の神経支配
4.肩関節周囲の末梢神経障害の病態理解
・肩甲上神経障害の症状
・肩甲上神経と絞扼部位
・肩甲上神経障害の傾向
・リハビリテーションアプローチ
・腋窩神経障害の症状
・Bennett lesion
・腋窩神経障害の運動療法
・QLS症候の機序
・QLS症候の運動療法
・広背筋症候群と血管の関係
・広背筋に対するふたつのアプローチ
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10月7日:【第2回】肩関節疾患の病態を理解した評価と運動療法~腱板断裂術後、人工肩関節術後、結帯動作障害、手技紹介を中心に~
1.病態理解と運動療法
・骨関節系疾患の特徴と相互関係
・病期を考慮した的確なアプローチ
・疼痛の診方“起点”と“推移”
・関節の安定性の構成要素
・関節運動における筋の機能
・投球障害をどうみるか?
2.腱板断裂術後の病態理解
・手術の効果を助長するリハの展開
・病態を理解しよう
・Goutallier分類
・エビデンス(関節外科)
・損傷範囲と可動域制限の関連
・肩甲下筋の体積
・肩甲下筋の評価
・Shoulder Symptom Modification
・評価と治療のフローチャート
3.リバース型人工肩関節置換術後のリハビリテーションの病態理解
・術式を理解しよう
・リバース型TSAとは?
・肩関節の形状はどう変わるのか?
・リバース型TSAに生じやすい合併症は?
・剥離した広背筋・大円筋はどうするのか?
・残存している肩甲下筋はどうするのか?
4.結帯動作障害の病態理解
・観察で見抜く!
・代償を見抜く!
・瀧田式3つのパターン
・関節包の伸張
・後上方関節包へのアプローチ
・前・後関節包へのアプローチ
・後方関節包へのアプローチ
・肩鎖関節のモビライゼーション
・肩甲骨の前傾運動
・肩甲骨の水平回旋
5.手技の紹介(臨床でよくある症状に対してどう治療すれば良いか)
・後上方関節包のストレッチ
・前腕筋腱膜の伸張
・肩甲上腕関節モビライゼーション
・肩鎖関節モビライゼーション
・Active SoftTissue Release
・肩甲骨の水平回旋
・肩関節の自主トレーニング
・自主トレ各種
・なぜ自主トレが定着しないのか?
・瀧田式筋力増強運動(負荷と頻度の法則)
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◇アンケート
(PT14年目:満足度10)
基本的な臨床のスタンスやどこに気を付けてどう進めていくかに始まり、確認箇所等網羅された内容に加えて、臨床展開で悩むところの話が聞けました。臨床を重ねて成長もしていける内容でした。
(PT1年目:満足度9)
今回のセミナーを通し、教科書に書かれているデータや情報をそのままインプットするだけではなく、自分なりに考察し、それを裏付ける根拠を持ちながら、治療につなげていくことが必要であると感じました。
(OT18年目:満足度9)
治療組織を同定するためには、面で見て、何が原因で何が結果なのかを整理して考えることが大切であると感じました。周辺組織の評価を丁寧に行い、鑑別していくことの重要性も理解できました。
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講師紹介)
講師:瀧田勇二先生
(白金整形外科病院 理学療法教育部長 )
平成医療専門学校(現:平成医療短期大学)卒業
国際医療福祉大学大学院 修士課程修了
白金整形外科病院 理学療法教育部長
<著書>
リハで読むべき運動器画像
運動器の画像から得られる情報は多岐にわたる。
医療画像は骨,関節,筋など身体の内部を見せてくれる非常に便利なツールである。
一方でその情報が多すぎるために、どこから見て、どこをどう読み判断すればいいか、悩みの種ともなる。
さらにリハビリテーションでは、その情報をどのように活かしていくか、という最大の課題もある。
本書ではそのような課題に応えるため、リハビリテーションで重要なポイントとなる運動器の痛み、関節可動域、安定性・不安定性に焦点を当て、どのように読み解いていくかを画像を交えて詳説した。
また初学者のために、医療画像の基本、X線画像、CT、MRIの原理などもわかりやすく解説した。
画像解剖を理解するための正常画像も掲載し、疾患画像との比較ができるようにした。
運動器疾患のリハビリテーションで役立てられる情報が満載の1冊である。
開催日程
日時: 2023/10/07 (土) 14:00 - 17:00
開催場所: オンライン 講師: 瀧田 勇二先生
セミナーに関するお問い合わせ
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講師プロフィール
平成医療専門学校(現:平成医療短期大学)卒業 国際医療福祉大学大学院 修士課程修了 白金整形外科病院 理学療法教育部長 <著書> リハで読むべき運動器画像
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