セミナー概要

開催日程

  • 日時: 2023/07/16 (日) 09:00 - 00:00

    開催場所: オンライン 講師: 福富 利之先生

    【回復期のリハビリが、人生を左右する可能性は非常に高い】

    ご存知のとおり回復期の身体は、変化率が非常に大きい時期なので、セラピストの実力によって、リハビリの結果、つまり生活期の能力に大きな差となって現れます。

    生活期で働いている実力のあるセラピストからは、下記のような話をよく聞きます。

    『回復期のセラピストが優秀だと、変なクセや連合反応が少なくて、リハビリで改善させやすい』

    これらの言葉から分かるのは、回復期のリハビリがいかに重要か、回復期で何をするかが、クライアントの人生を良い方向にも悪い方向にも決定する要因になりえるということです。


    【病態理解を深めると、アプローチが分かり、応用が効くようになる】

    「実技をたくさん教えて欲しい」

    そんな声もあるかもしれませんが、このセミナーではあえて実技動画は多くは紹介していません。

    なぜなら、ただアプローチだけ学んでも応用力は育たず、実力が伸びにくいからです。

    しかし病態理解を深め、治療のベースとなる考え方を学ぶと結果は違ってきます。

    時間はかかるかもしれませんが、様々な症例、様々な場面で応用が効く、本物の実力が育ってきます。

    簡単な答えに飛びつかず、考える力をつけ、試行錯誤することで本物のセラピストになれると考えています。

    これからの長いセラピスト人生を乗り切るために、本物の実力を身につけていただきたいと思っています。


    最後に、

    きっとセミナー中に出てくる症例動画のビフォーアフターにびっくりされると思います。

    福富先生がどうして動画のように改善させられるのか、それは応用する力が身についているからだと思います。

    皆さんにもこのセミナーをきっかけに、ぜひとも本物の実力を身につけていただければ嬉しいです。

    ーーーーーーーーーーー

    ◇アンケート

    (PT5年目)片麻痺の評価・治療における基本から臨床での応用まで、様々な知識を得ることができた。神経生理学的な視点からの評価や問題点の抽出の仕方、自主トレーニングの提示の仕方など非常に参考になった。

    (OT5年目)噛み砕いた表現で分かりやすく伝えて頂いていたので、理解しやすく、臨床に活かしやすい内容で良かったです。

    (PT4年目)回復期でのリハビリにおいて注意することや着目点を教えて頂きとても勉強になりました。また福富先生の仕事に対する強い思いを感じることができました。

    ーーーーーーーーーーー

    ​講義内容予定)

    1.回復期における脳卒中の特徴
    ・リハビリテーションの病期別役割
    ・神経可塑性(Neuro Plasticity)
    ・小梗塞後の自然回復
    ・小梗塞後における皮質運動野に対するリハビリテーション効果
    ・運動麻痺回復ステージ理論
    ・脳損傷後の変化
    ・1st Stage Recovery
    ・2nd Stage Recovery
    ・半球間抑制の神経回路メカニズム
    ・体性感覚野のchunking
    ・3rd Stage Recovery

    2.回復期の治療プログラム立案で気をつけること
    ・ヘブの法則
    ・Operator theory
    ・ヘンネマンの原理(サイズの原理)
    ・運動スキルの習得過程-学習曲線
    ・長期増強の起こる仕組み
    ・学習を大きく2つに分けると
    ・明示的学習
    ・内在的/外在的フィードバック
    ・注意と学習効果
    ・弱化Weakness
    ・低緊張・筋の弱化への治療

    3.回復期の実践現場における試行錯誤
    ・脳卒中片麻痺者の歩行の特徴
    ・私が治療プログラムの立案で考慮する3つの視点
    ・3つのバランス戦略
    ・再獲得したい立位姿勢は?
    ・神経筋興奮性の改善
    ・筋出力に影響を与える因子
    ・症例報告
    ・胸椎の運動と肋骨の運動
    ・歩行開始時と歩行中の体幹の活動
    ・足内在筋と下腿後面筋
    ・立脚後期の足部の硬化はウィンドラス機構ではない
    ・座位 ⇔ 背臥位、症例に見られる問題
    ・片麻痺者の立ち上がりの特徴
    ・健常者と片麻痺者との違い

    4.24時間マネージメント
    ・自主練習
    ・食事セッティング

    5.まとめ:回復期で気をつけること(理論的背景と実践結果との統合と解釈)
    ・回復期におけるKeyword
    ・高齢者の歩行の特徴
    ・筋の長さと張力の関係
    ・筋活動の改善のために
    ・治療の考え方
    ・回復期で気を付けるポイント
    ・回復期で学んだ事が生活期へ

    ーーーーーーーー

    ​セミナー内容)

    1)重度症例のVTRによる検討
    2)合併症と非神経原性の問題
    3)皮質下構造と情動について
    4)チームアプローチ(24時間コンセプト)
    5)まとめ(理想と現実について)

    ・重度症例に「何が求められる」と思いますか?
    ・あなたは、何を一番大切に考えて実施していますか?

    ◇症例紹介:左片麻痺、高次脳機能障碍(術後120日まで)
    ・治療:背臥位での介入
    ・治療:座位での介入
    ・治療:腹臥位での介入
    ・治療:立位での活動
    ・情動が姿勢制御に与える影響
    ・臨床推論の過程

    ーーーーーーーーー

    ◇アンケートのご紹介

    (PT14年目)
    「まだまだ患者様や後輩・病院のために頑張ろう」という活力をいただきました。結果が出るように精進します。ありがとうございました。

    (PT6年目)
    臨床での治療の考え方、進み方を学ばせていただきました。重症例を担当することはとても不安でしたが、自信がつきました

    ---------

    講師紹介)

    講師:福冨 利之先生(脳と身体のリハビリテーション ふくりは 代表 理学療法士)

    1996年 広島県広島市立美鈴が丘高等学校 卒業
    (男子バスケットボール部主将として、インターハイ・国体・全国選抜大会の3つ全ての全国大会へ出場)
    2000年 東京衛生学園専門学校リハビリテーション学科 卒業
    2014年 筑波大学大学院人間総合科学研究科フロンティア医科学専攻 修士課程修了

    【取得資格】
    2000年5月  理学療法士免許 取得
    2010年10月 専門理学療法士(神経系) 取得
    2014年3月  ヒューマンケア・サイエンス修士 取得

    【職歴】
    2000年 4月 山梨リハビリテーション病院 入職
    2010年 4月 リハビリテーション花の舎病院 入職
    2020年11月 ふくりは 開設

    【主な講師活動】
    ・2015年~ IBITA(International Bobath Instructors Training Association)Basic Course Instructor Training 開始
    ・2016年~ 理学療法士講習会(栃木 脳卒中片麻痺者の評価と治療実践)講師
    ・2016年~ Movement Analysis Course 講師
    ・2019年~ 医療法人社団鎮誠会 季美の森リハビリテ―ション病院外部講師
    イギリス マンチェスターにて研修参加

    【過去の講師活動】
    ・2011年~2016年 理学療法士講習会(東京 成人片麻痺の評価と治療)講師
    ・2012年~2017年 理学療法士講習会(山梨 脳卒中片麻痺者の実践的アプローチ)講師
    ・2013年 第25回活動分析研究会 指定演題 講師
    ・2016年 第7回日本神経理学療法学会サテライトカンファレンス シンポジスト
    ・2018年 第30回活動分析研究会 技術講座Ⅰ 講師
    ・2018年 第14回日本神経理学療法学会サテライトカンファレンス シンポジスト
    ・2019年 リハビリテーション従事者研修会(岩手県) 講師
    ・2019年 第5回日本イニシアティブ理学療法研究会 講師
    ・2022年 リハビリ100人カイギ 第3回 講師

    【主な論文】
    ○山梨県理学療法士会学術集会 2002年「スタティックアライメントとスポーツ障害との関係」
    ○第2回日本理学療法士協会神経系理学療法研究部会学術集会 2006年「移乗動作の獲得に向けて~橋出血により自発性の乏しい一症例を通して~」
    ○第6回日本理学療法士協会神経系理学療法研究部会学術集会 2009年「咬合・咬力の左右差が立ち上がり動作に及ぼす影響について ~左橋出血後、交代性片麻痺を呈した一症例を通して~」
    ○修士論文:筑波大学大学院人間総合科学研究科フロンティア医科学専攻修士課程修了 2014年「咬合状態への介入が立位バランスへ及ぼす影響」(※優秀発表賞)

    【主な著書】
    ◎動きづくりに必要な感覚情報の理解 ―運動制御と姿勢制御を考える―アスレティック・リハビリテーション スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会, 2013
    ◎重度障害者への活動分析アプローチ(上)重複障害 変形性関節症:青海社,2013(共著)
    ◎理学療法基礎講座 高齢者に対する運動療法Ⅶ 中枢神経疾患に対する理学療法:理療,2016
    ◎高齢者のバランス障害への理学療法 PTジャーナル 医学書院,2018
    ◎私のターニングポイント・第23回 人との出会いとつながりを大切に PTジャーナル 医学書院,2021 
    ◎MBCPを活用した事例検討~脳卒中者に対する短下肢装具を使用しない歩行能力の改善に向けて ボバースジャーナル,2021
    ◎足部・足関節の運動学と脳卒中理学療法 運動学・神経学エビデンスと結ぶ脳卒中理学療法:中外医学社, 2022(共著)
    ◎脳卒中片麻痺への理学療法② 歩行(執筆中)

    福祉住環境コーディネーター2級
    日本神経系理学療法学会 運営幹事
    山梨県理学療法士会 生涯学習局長(理事)
    糖尿病理学療法ガイドライン作成委員
    IBITA Appeal and Grevans Committee

    <執筆図書など>
    ・高齢者けあ:「排泄介助に行う適切なアプローチ方法」日総研,2008年5月30日
    ・理学療法MOOK: 運動連鎖「姿勢調節メカニズム」文光堂,2011年4月 共著
    ・活動分析アプローチ:「失調症」青海社,2011年4月 共著
    ・重度障害者への活動分析アプローチ上巻:
    ・「起き上がり動作」「立位へのチャレンジ」青海社,2013年5月 共著
    ・ボバースジャーナル:「Task Analysis」2016年6月
    ・PTジャーナル:「日常生活動作における姿勢制御のアセスメント」医学書院,2018年3月号
    ・極める脳卒中の理学療法:「ラクナ梗塞における理学療法のポイント」文光,2018年11月 共著

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講師プロフィール

福祉住環境コーディネーター2級 日本神経系理学療法学会 運営幹事 山梨県理学療法士会 生涯学習局長(理事) 糖尿病理学療法ガイドライン作成委員 IBITA Appeal and Grevans Committee

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