今回のセミナーでは、一日をベッドで過ごすことを余儀なくされている対象者への評価・介入ポイントを中心に、寝返り動作や起き上がり動作へ発展させていくことを意識してお伝えします。
私達の仕事は、『起きたい、動きたいという気持ち』を強く持っている方達の生活を向上させることであり、それは結局は対象者の気持ちに応えることにつながっているのです。
起き上がり動作では低重心・広支持基底面の姿勢から、高重心・狭支持基底面の姿勢に向かって、一連の抗重力活動が要求され、支持基底面の大幅な変更が必要となります。
身体の質量比が大きな割合を占める頭部・体幹部を水平位から垂直位へと持ち上がる抗重力的な課題であるため、体幹機能の影響は大きくなります。
今回のセミナーでは臨床場面における具体的な評価と介入を紹介し、明日からの臨床への一助となるようにお話していきます。
ぜひ日頃の臨床の疑問をセミナーでぶつけてください。
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講義内容予定)
◇正常動作の理解
・背臥位の特徴(座位と比較)
・背臥位における支持基底面
・臥位において必要な要素は?
・股関節屈曲における骨盤帯と支持基底面(臨床場面において)
・コアスタビリティをコントロールするために
・コア・マッスルの機能を理解する
・胸腰筋膜システム(広背筋、大殿筋連鎖)
・睡眠と姿勢
◇片麻痺の特徴
・急性期~回復期の異常な姿勢トーン
・片麻痺者の臥位は?(写真)
・非麻痺側の体幹を短縮する動作を続けると・・・
・片麻痺者の体幹筋活動のタイミングは遅延する
・腹横筋は 課題に応じて働くタイミングが変わる
・上肢拳上からの寝返り( 1 例)
・上肢誘導時 :頚部 体幹の筋活動
・頭頸部伸展 :頚部 体幹の筋活動
・体幹の3つの役割寝返り時の腹筋群の切り替え
◇評価と治療
・背臥位の観察ポイント1
・背臥位の観察ポイント2
・背臥位の観察ポイント3
・Sit to supine(臨床実践において)
・長座位をとることの意義
・Sit to supine (長座位~背臥位の過程
・背臥位( 治療後の介入:マネージメント)
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講師:北山哲也先生(甲斐リハビリテーションクリニック 副院長(PT, MSc))
学術活動としては神経疾患が専門分野。日本神経理学療法学会運営幹事、山梨県理学療法士会の理事として理学療法学の発展と後進育成に努めている。また、脳卒中片麻痺者に対する運動療法を最新の知見なども取り入れながら、臨床実践を通して伝える講習会・研修会の講師活動なども行っている。
<略歴・資格など>
1997年4月~2020年3月 山梨温泉病院(現:山梨リハビリテーション病院)
リハビリテーション部 理学療法課 課長
2020年3月 山梨大学大学院 医工農学総合教育部修士課程生命医科学専攻 卒業
2020年4月 甲斐リハビリテーションクリニック 副院長
医科学修士
日本理学療法士協会 神経系専門理学療法士 / 脳卒中認定理学療法士
IBITA/JBITA Bobath Bsic course instructor
回復期セラピストマネージャー
障害者スポーツ専門指導員初級
福祉住環境コーディネーター2級
日本神経系理学療法学会 運営幹事
山梨県理学療法士会 生涯学習局長(理事)
糖尿病理学療法ガイドライン作成委員
IBITA Appeal and Grevans Committee
<執筆図書など>
・高齢者けあ:「排泄介助に行う適切なアプローチ方法」日総研,2008年5月30日
・理学療法MOOK: 運動連鎖「姿勢調節メカニズム」文光堂,2011年4月 共著
・活動分析アプローチ:「失調症」青海社,2011年4月 共著
・重度障害者への活動分析アプローチ上巻:
・「起き上がり動作」「立位へのチャレンジ」青海社,2013年5月 共著
・ボバースジャーナル:「Task Analysis」2016年6月
・PTジャーナル:「日常生活動作における姿勢制御のアセスメント」医学書院,2018年3月号
・極める脳卒中の理学療法:「ラクナ梗塞における理学療法のポイント」文光,2018年11月 共著
開催日程
日時: 2023/05/21 (日) 14:00 - 17:00
開催場所: オンライン 講師: 北山 哲也先生
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講師プロフィール
医科学修士 日本理学療法士協会 神経系専門理学療法士 / 脳卒中認定理学療法士 IBITA/JBITA Bobath Bsic course instructor IBITA Appeal and Grevans Committee 日本神経系理学療法学会 運営幹事 山梨県理学療法士会 生涯学習局長(理事) 糖尿病理学療法ガイドライン作成委員
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