セミナー概要

開催日程

  • 日時: 2022/11/13 (日) 14:00 - 17:00

    開催場所: オンライン 講師: 北山 哲也先生

    【セラピストは痙縮に対してできることはあるのか?】

    痙縮は、

    「腱反射亢進を伴った緊張性伸張反射(tonic stretch reflex)の速度依存性増加を特徴とする運動障害で、伸張反射の亢進の結果生じる上位運動ニューロン症候群の一徴候」

    と定義されています。

    これだと難しいので、伸張反射の病的亢進と考えると分かりやすいと思います。

    当たり前なのですが、いつかは全員が生活期になるので、急性期のセラピストも、回復期のセラピストも、生活期のことを理解しておくことはとても大切です。

    急性期で運動量が増えてくると、徐々に痙縮が目立つようになってきます。回復期では、痙縮がさらに顕著になってきます。

    生活期では痙縮に加え、固縮や筋力低下、筋委縮なども加わり複雑化します。

    急性期や回復期から、生活期においてどのようなADLが問題になってくるのが想像し、対処法を準備しておくことは大切です。

    いろんな方から痙縮があるせいで、どんなことが困るのかについて尋ねると、ほとんどのセラピストは同じような悩みを抱えていることが分かりました。

    ・拘縮を起こさせないようにするにはどうしたら良いのか
    ・筋緊張が強くなってしまう
    ・筋力エクササイズをどの程度行って良いのか
    ・ストレッチはしても良いのか
    ・痙縮を増強させないようにするにはどうしたら良いのか

    皆さんも上記のようなことで困っていないでしょうか?

    他にもいろんな疑問があるのではないかと思います。ぜひこのセミナーで、疑問を解消していただければと思います。

    今回のセミナーでは、痙縮について論文やデータから得られた知見、臨床経験をもとに解釈や実際の症例検討、明日からの臨床が変わるように大切な考え方をお伝えします。

    皆様のために、たくさんヒントになることを用意していますので、日々の臨床で役立ててくだされば幸いです。


    セミナー内容)
    ・痙縮とは何か?その正体。
    ・痙縮のメカニズムと臨床症状
    ・痙縮は急性期・回復期・生活期でどのように変化していくのか?
    ・固縮との関係性
    ・拘縮との関係性
    ・ストレッチは有効か?
    ・筋力増強訓練との関係性
    ・筋緊張との関係性
    ・連合反応との関係性
    ・痙縮の様々な治療(薬物療法、電気による振動療法、装具療法、運動療法、徒手療法)
    ・痙縮が強くなることで何が問題になるのか?
    ・痙縮を増強させないためには?
    ・痙縮は予防できるのか?
    ・痙縮の評価
    ・痙縮の治療戦略
    ・運動療法のポイント
    ・症例動画
    ・自主トレーニング
    ・痙縮を増強させない生活指導
    ・ポジショニング



    講師:北山哲也先生(甲斐リハビリテーションクリニック 副院長(PT, MSc))

    学術活動としては神経疾患が専門分野。日本神経理学療法学会運営幹事、山梨県理学療法士会の理事として理学療法学の発展と後進育成に努めている。また、脳卒中片麻痺者に対する運動療法を最新の知見なども取り入れながら、臨床実践を通して伝える講習会・研修会の講師活動なども行っている。


    <略歴・資格など>
    1997年4月~2020年3月 山梨温泉病院(現:山梨リハビリテーション病院)
    リハビリテーション部 理学療法課 課長
    2020年3月 山梨大学大学院 医工農学総合教育部修士課程生命医科学専攻 卒業
    2020年4月 甲斐リハビリテーションクリニック 副院長

    医科学修士
    日本理学療法士協会 神経系専門理学療法士 / 脳卒中認定理学療法士
    IBITA/JBITA Bobath Bsic course instructor
    回復期セラピストマネージャー
    障害者スポーツ専門指導員初級
    福祉住環境コーディネーター2級

    日本神経系理学療法学会 運営幹事
    山梨県理学療法士会 生涯学習局長(理事)
    糖尿病理学療法ガイドライン作成委員
    IBITA Appeal and Grevans Committee

    <執筆図書など>
    ・高齢者けあ:「排泄介助に行う適切なアプローチ方法」日総研,2008年5月30日
    ・理学療法MOOK: 運動連鎖「姿勢調節メカニズム」文光堂,2011年4月 共著
    ・活動分析アプローチ:「失調症」青海社,2011年4月 共著
    ・重度障害者への活動分析アプローチ上巻:
    ・「起き上がり動作」「立位へのチャレンジ」青海社,2013年5月 共著
    ・ボバースジャーナル:「Task Analysis」2016年6月
    ・PTジャーナル:「日常生活動作における姿勢制御のアセスメント」医学書院,2018年3月号
    ・極める脳卒中の理学療法:「ラクナ梗塞における理学療法のポイント」文光,2018年11月 共著

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講師プロフィール

医科学修士 日本理学療法士協会 神経系専門理学療法士 / 脳卒中認定理学療法士 IBITA/JBITA Bobath Bsic course instructor IBITA Appeal and Grevans Committee 日本神経系理学療法学会 運営幹事 山梨県理学療法士会 生涯学習局長(理事) 糖尿病理学療法ガイドライン作成委員

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