セミナー概要

開催日程

• 日時： 2022/12/22 (木) 19:00 - 21:00

  開催場所： オンライン

  ~嚥下障害への根拠に基づいたアプローチ方法~
  在宅などの維持期でも食べられるまで回復できる摂食嚥下訓練法ー訪問の言語聴覚士(ST)が工 夫したことー
  本講座は次の項目に分かれております。 1.口腔知識にもとづく嚥下アプローチ:閉口の強さが咽頭期にも影響を与えることをご存じです か? 摂食・嚥下の「・」が取れ、口腔期と咽頭期の連続性が改めて強調された昨今、口腔機能の重要 性は皆様すでにご存じのことと思います。本項目では口腔知識(解剖、生理、運動学)に基づい た摂食嚥下リハビリテーションで経口摂取を可能にする方法をお伝えしたいと思います。上記知 識がベースにあると口腔期の嚥下障害に対して多角的なアプローチを行うことができます。STの 学科で学ぶセオリーとは異なるかも知れませんが、理論を理解した上で簡単な徒手的介助を行う あるだけで抜群の改善を図ることも可能です。また、現在最も地域で必要とされる歯科医との連 携も的確に行えるようになるため、より良い義歯作製に大きく寄与することができるようになる かと思います。
  2.STだからできる!声かけによるアプローチ:「声かけは大事です!」そんな当たり前のこと は聞き飽きたとおっしゃる方も非常に多いと思います。では、あなたの声かけはどのような意図 を持って行っていますでしょうか? 私の臨床経験で、失行の影響で病棟やリハビリで歩行もままならなかった方が声かけひとつでト イレまで近位見守りで行けるようになったり、スポンジブラシに浸した水分を啜るしか経口摂取 できなかった方が簡単な指示でスプーンで経口摂取可能となったという方がいらっしゃいます。 適切な声かけとは何か、何を考えて声掛けを行えば良いかを包み隠さずお話しできればと思いま す。
  3.食事に関するアプローチ:今までの知識をふまえて食事に対する評価方法やアプローチ方法を 主に1嚥下訓練に対する言語聴覚士視点での手技、2食事形態の検討方法、3姿勢の重要性に分 けて説明いたします。病院ではミキサー食を食べていたけど家ではパンやとろみをつけていない 食事が食べたいということは在宅にてよく聞く要望です。その際に病院でこの食事形態を出して いたからと理由ではとても納得いただけません。この講座を受けることで在宅でできる評価、訓 練で安全に食事形態を改善する基準や方法を理論をもって説明できるようになるかと思います。 また、食事形態を上げられない理由についてもまた、簡単なカロリー向上方法、嚥下食作成の際 の注意点もお伝えさせていただきます。
  この講座の対象者:いわゆる順風満帆な臨床道を歩まれている方は興味本位でも見る必要は無い かと思います。それほど単純で簡単な理屈です。 この講座は一生懸命頑張っているのに結果が出ない、不器用でいつも注意されているけどなんと か患者様に良いリハビリを提供したいという気持ちを少しでも持たれているあなたに向けた講座 です。どうぞ、ご興味のある方は奮ってご参加ください。
  
  講師経歴
  
  2010 大阪医専言語聴覚学科卒業
  2010 医療法人寿山会喜馬病院リハビリテーション部入職
  2013 医療法人りんどう会向山病院入職
  2015 医療法人啓信会中之島いわき病院入職
  2019 ユニケア訪問看護ステーション枚方入社
  2021 訪問看護ステーションコネクトひらかた入社
  
  言語聴覚士
  所属　日本言語聴覚士協会、大阪府言語聴覚士会（摂食嚥下分科会係）、日本摂食.嚥下リハビリテーション学会、全国訪問歯科研究会加藤塾関西支部、

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