1日目担当講師:大橋 篤史(株式会社Holos Lab代表取締役/理学療法士/米国ロルフィング協会認定ロルファー™️)
1日目セミナー概要
投球障害においては、様々な疾患や症状を認めるが、代表的なものとして、胸郭出口症候群や、尺骨神経障害等の神経障害を認めるケースが度々あります。
神経障害に対しては、神経モビライゼーションに代表されるように、関節運動を用いて神経系にストレッチ刺激を加える事で神経系の機能の改善を図る等のアプローチはよく見受けられますが、実際の神経系の組織に対するマニュアルセラピーを学ぶ場はほとんどありません。
神経組織も神経内膜・周膜・外膜といった筋膜組織と関わりが深く、神経障害が起きている場合、神経内の結合組織に硬結を認めるため、直接硬結を認める部位に対してハンズオンワークを行なった後にストレッチ刺激を入れた方が生理学的に考察した際、より効率的であり、私自身の臨床感としてはその流れで治療や施術を行なった方が神経障害は改善するケースが多いです。
以上の事から1日目は、上肢の神経系の解剖生理学や筋膜的繋がりを学んだ上で、特に投球障害と関係の深いエリアの神経系や筋筋膜へのハンズオンワークを学んでいきます。
1日目セミナー内容
・上肢末梢神経の機能解剖学
・上肢末梢神経の機能障害により生じる疼痛パターンの理解(投球障害との関連を中心に)
・神経系の機能を正常化するための評価方法及びアプローチ方法
・神経系の制限をリリースするためのアプローチ方法
プログラム/アプローチ部位
・胸郭入口・出口の解剖学
・腕神経叢の解剖学
・腕神経叢と斜角筋の関係
・腕神経叢と胸膜の関係
・胸膜と鎖骨下筋の関係
・鎖骨下筋と横隔膜の関係
・小胸筋と腕神経叢の関係
・腋窩領域の筋筋膜の関係性
・腋窩神経の解剖学
・腋窩神経と肩関節痛の関係
・尺骨神経の解剖学
2日目担当講師:白石 竜朗(NPB球団所属 ストレングス&コンディショニングコーチ/在籍9年目)
2日目セミナー概要
前半では、野球という競技を様々な観点から紐解き、球団内で行なっている評価・測定項目を学んだ上で、それをどのようにエクササイズ指導に繋げていくかという事を学んでいきます。
後半は、エクササイズ指導を行う上で、ただ単に機能解剖学に基づいた動作指導だけでなく、個々の選手やクライアントの身体機能や身体感覚にマッチしたパフォーマンス向上に繋がるための運動学習論やキューイングの方法を学んでいきます。
選手・クライアントへの動作学習におけるキューイングの方法としては、「インターナルフォーカス」と「エクスターナルフォーカス」の2つのパターンがあります。
インターナルフォーカスは動作そのものにフォーカスを当てます。(例:フリーキックの際の支持脚の曲がり方等。)
一方で、エクスターナルフォーカスは動作の結果についてフォーカスを当てます。(例:フリーキックの際ゴールの右上を狙う等。)
現状、病院・クリニック等での動作指導においては、インターナルフォーカスの視点からの介入が多いですが、エクスターナルフォーカスの視点から動作介入を行なった方がスポーツにおけるパフォーマンスが向上したというエビデンスが多く見受けられます。
動作指導に関わるセラピスト、トレーナーとして、インターナルフォーカスとエクスターナルフォーカスの両方の視点から介入できる引き出しを持つ事で、より選手やクライアントのパフォーマンスアップや、リハビリ後期においての競技復帰への円滑化につながるかと考えています。
さらに、本セミナーではエクスターナルフォーカスと相性の良い「エコロジカルアプローチ」についてもお伝えしていきます。
エコロジカルアプローチは、
①個人制約
②タスク制約
③環境制約
上記3種類の制約を用いて、間接的に学習者に運動学習的アプローチを行います。
エコロジカルアプローチを用いる事で、伝統的な型を教えるアプローチ(例:肩より肘を高くしトップを作って投げなさいというような指導。)よりも、個々の身体機能や身体感覚に応じた動作獲得に繋がり、試合においてのパフォーマンス発揮に繋がっていきます。
2日目セミナー内容
・野球という種目について
試合強度、投球、打撃、スプリント等から紐解く
・トレーニング概要と実践
スクワット、デッドリフト、プレス、プル、ローテーション動作等を理解した上で、実技を行う
・フィジカル測定とパフォーマンス評価
身体組成や球団内で実際に行っている測定種目を紹介
また、パフォーマンスとの関与を考察
・コンディショニングについて
球団内で行っているコンディショニングを紹介
・歩行とパフォーマンスへの関与
日常動作の歩行がパフォーマンス中のクセとなり、パフォーマンス発揮の阻害要素となることがあるため、評価ポイントと改善するエクササイズを紹介
・キューイング
「エクスターナルフォーカス」と「インターナルフォーカス」の使いわけを理解
・エコロジカルアプローチ(制約的アプローチ)
現場での実践例を紹介
現場で運用出来するための実技
開催日程
日時: 2023/12/16 (土) 09:30 - 18:00
参加費: 外部決済 講師: 大橋 篤史
日時: 2023/12/17 (日) 09:30 - 17:00
参加費: 外部決済 講師: 大橋 篤史
1日目担当講師:大橋 篤史(株式会社Holos Lab代表取締役/理学療法士/米国ロルフィング協会認定ロルファー™️)
1日目セミナー概要
投球障害においては、様々な疾患や症状を認めるが、代表的なものとして、胸郭出口症候群や、尺骨神経障害等の神経障害を認めるケースが度々あります。
神経障害に対しては、神経モビライゼーションに代表されるように、関節運動を用いて神経系にストレッチ刺激を加える事で神経系の機能の改善を図る等のアプローチはよく見受けられますが、実際の神経系の組織に対するマニュアルセラピーを学ぶ場はほとんどありません。
神経組織も神経内膜・周膜・外膜といった筋膜組織と関わりが深く、神経障害が起きている場合、神経内の結合組織に硬結を認めるため、直接硬結を認める部位に対してハンズオンワークを行なった後にストレッチ刺激を入れた方が生理学的に考察した際、より効率的であり、私自身の臨床感としてはその流れで治療や施術を行なった方が神経障害は改善するケースが多いです。
以上の事から1日目は、上肢の神経系の解剖生理学や筋膜的繋がりを学んだ上で、特に投球障害と関係の深いエリアの神経系や筋筋膜へのハンズオンワークを学んでいきます。
1日目セミナー内容
・上肢末梢神経の機能解剖学
・上肢末梢神経の機能障害により生じる疼痛パターンの理解(投球障害との関連を中心に)
・神経系の機能を正常化するための評価方法及びアプローチ方法
・神経系の制限をリリースするためのアプローチ方法
プログラム/アプローチ部位
・胸郭入口・出口の解剖学
・腕神経叢の解剖学
・腕神経叢と斜角筋の関係
・腕神経叢と胸膜の関係
・胸膜と鎖骨下筋の関係
・鎖骨下筋と横隔膜の関係
・小胸筋と腕神経叢の関係
・腋窩領域の筋筋膜の関係性
・腋窩神経の解剖学
・腋窩神経と肩関節痛の関係
・尺骨神経の解剖学
2日目担当講師:白石 竜朗(NPB球団所属 ストレングス&コンディショニングコーチ/在籍9年目)
2日目セミナー概要
前半では、野球という競技を様々な観点から紐解き、球団内で行なっている評価・測定項目を学んだ上で、それをどのようにエクササイズ指導に繋げていくかという事を学んでいきます。
後半は、エクササイズ指導を行う上で、ただ単に機能解剖学に基づいた動作指導だけでなく、個々の選手やクライアントの身体機能や身体感覚にマッチしたパフォーマンス向上に繋がるための運動学習論やキューイングの方法を学んでいきます。
選手・クライアントへの動作学習におけるキューイングの方法としては、「インターナルフォーカス」と「エクスターナルフォーカス」の2つのパターンがあります。
インターナルフォーカスは動作そのものにフォーカスを当てます。(例:フリーキックの際の支持脚の曲がり方等。)
一方で、エクスターナルフォーカスは動作の結果についてフォーカスを当てます。(例:フリーキックの際ゴールの右上を狙う等。)
現状、病院・クリニック等での動作指導においては、インターナルフォーカスの視点からの介入が多いですが、エクスターナルフォーカスの視点から動作介入を行なった方がスポーツにおけるパフォーマンスが向上したというエビデンスが多く見受けられます。
動作指導に関わるセラピスト、トレーナーとして、インターナルフォーカスとエクスターナルフォーカスの両方の視点から介入できる引き出しを持つ事で、より選手やクライアントのパフォーマンスアップや、リハビリ後期においての競技復帰への円滑化につながるかと考えています。
さらに、本セミナーではエクスターナルフォーカスと相性の良い「エコロジカルアプローチ」についてもお伝えしていきます。
エコロジカルアプローチは、
①個人制約
②タスク制約
③環境制約
上記3種類の制約を用いて、間接的に学習者に運動学習的アプローチを行います。
エコロジカルアプローチを用いる事で、伝統的な型を教えるアプローチ(例:肩より肘を高くしトップを作って投げなさいというような指導。)よりも、個々の身体機能や身体感覚に応じた動作獲得に繋がり、試合においてのパフォーマンス発揮に繋がっていきます。
2日目セミナー内容
・野球という種目について
試合強度、投球、打撃、スプリント等から紐解く
・トレーニング概要と実践
スクワット、デッドリフト、プレス、プル、ローテーション動作等を理解した上で、実技を行う
・フィジカル測定とパフォーマンス評価
身体組成や球団内で実際に行っている測定種目を紹介
また、パフォーマンスとの関与を考察
・コンディショニングについて
球団内で行っているコンディショニングを紹介
・歩行とパフォーマンスへの関与
日常動作の歩行がパフォーマンス中のクセとなり、パフォーマンス発揮の阻害要素となることがあるため、評価ポイントと改善するエクササイズを紹介
・キューイング
「エクスターナルフォーカス」と「インターナルフォーカス」の使いわけを理解
・エコロジカルアプローチ(制約的アプローチ)
現場での実践例を紹介
現場で運用出来するための実技
留意事項
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講師プロフィール
横浜南共済病院にて理学療法士として勤務後、アメリカコロラド州ボルダーに渡り、ロルフィングを学ぶ。 2016年7月より横浜市中区山下町にRolfing Studio Rootsをオープンし、トップアスリートや女優、アーティストを始め、運動歴のない一般の方まで幅広くロルフィングを提供すると同時に、医療従事者やボディーワーカー向けの筋膜リリースセミナーを開催し、正しい筋膜の知識・スキルの普及活動を行っている。
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