【開催日】
令和5年11月25日(土)19:00~21:00(オンライン会場開放18:45~)
120分:講義形式とディスカッションを含む
【内容の詳細】
変形性膝関節症(以下,膝OA)は関節軟骨の退行性変性疾患であり,さまざまな要因で発症しその後は長期にわたり進行すると言われています.本邦ではX線画像上膝OAを認める症例は2400万人,症状を有する症例は840万人と推計されており(Muraki, S. 2009)まさに国民病とも言える疾患であり,そのほとんどが保存治療の対象となります.膝OAの発症要因は,年齢,性別,遺伝,人種,骨密度,肥満,外傷歴,筋力低下,関節の変形,そしてオーバーユースなど多岐にわたりますが,その一方,進行要因は膝関節に生じる力学的負荷によるところが大きいと報告されています(Andriacchi, TP. 2006).また近年は,長期経過をとることが多い膝OAは慢性二次性骨格筋痛に分類され(慢性疼痛の国際疾病分類ICD-11J),生物心理社会モデルによる様々な側面から症状を捉える重要性も指摘されています.
本講習会では,膝OAの進行に関わる力学的な病態を中心に解説し,進行予防の観点から重要と思われる病態運動学について整理します.膝OAの力学的な負荷のマネジメントにおいて,負荷は必ずしも除すれば良いというものではなく適正化することが重要です.そして,それこそが運動療法における命題だとも私は考えています.さらにスポーツ活動が膝OAに与える功罪についての情報は十分ではなく,この点についても,現在わかっている知見およびエビデンスを踏まえ考察したいと思います.
本講習会の内容は以下のとおりです.
【講義内容】
1.膝OAの病態
2.膝OAのバイオメカニクス
3.Latral thrustの病態と動作解析
4.瞬間回転中心の解析
~膝関節運動はメディアルピボットかラテラルピボットか?
5.膝OAの保存治療におけるサブグループ化
6 膝OAの治療戦略
7.膝OAとスポーツ活動
【講師】
・井野 拓実 先生
北海道科学大学 保健医療学部理学療法学科 助教 / 保健科学修士(北海道大学) / 日本理学療法士協会 認定理学療法士(運動器)/ 日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー / 日本スポーツ理学療法学会 常設委員会(財務)委員 / 北海道/札幌市ジュニアアスリート発掘・育成事業 トレーナー / 課題解決型アスリート育成パスウェイの戦略的支援プログラム(JSC委託事業)実行委員会(札幌)/ 北海道バスケットボール 医科学委員会 など
主な研究領域:バイオメカニクス,動作解析,スポーツ科学
開催日程
日時: 2023/11/25 (土) 19:00 - 21:00
参加費: 外部決済 講師: 井野拓実
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講師プロフィール
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