セミナー概要

開催日程

  • 日時: 2022/09/18 (日) 14:00 - 17:00

    開催場所: 千葉県 参加費: 外部決済

    ※復習動画あり 【「知っている」レベルから「できる」レベルへ 臨床力をUPするきっかけをお伝えします】

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    【リーチ動作ができなくなったら、どれだけ不便になるのか?】

    皆さんは自分自身、1日の中でリーチ動作をどれくらいしているのか、考えてみたことはあるでしょうか?

    ・ペンを取る
    ・コップを取る
    ・カーテンを開ける
    ・シャツの袖に腕を通す

    などといったリーチ動作に近い動きまで含めれば、一日の中だと相当な数にのぼるでしょう。

    ではもし急に、それらが全部できなくなったとしたらどうでしょう?

    生活が一気に不便になることが容易に想像できます。

    このようにリーチ動作はADLにおける様々な場面で必要とされており、リーチ動作を改善させることだけでも、クライアントのQOLを大きく改善させられる可能性があります。

    本人以外にとっては、歩行や起居動作なども含めた生活動作の一部と思ってしまうかもしれませんが、本人にとっては生活を一変させるインパクトのある重要な動作なのです。


    【リーチ動作は上肢の評価とアプローチだけでは不十分】

    リーチ動作を改善させるために、上肢機能だけ改善させれば良いのかというとそうではありません。

    特に骨盤より上の体幹の動きや肩甲帯の動きも連動していますし、安定性も必要です。

    リーチ・把持動作は、道具の操作など手の細かな運動に対しての意識が向けられることが多いため、筋緊張にも影響を与えやすいと思われます。

    また環境・課題に合わせた姿勢や動きを維持しながら、リーチ・把持動作を同時に行うとても高度な動作であることを考慮に入れる必要があります。

    これは姿勢分析、リーチ分析、手の構えを分析するなど、各パートに分けることで、頭を整理して評価することができるようになります。

    さらには、適切なリーチ動作の学習、ADLへの汎化に向けたマネジメントも必要となります。

    今回は生活場面で、リーチ動作とセットで行う把持動作も含めた、評価とアプローチについて臨床実践方法を紹介させて頂きます。

    このセミナーを通して、クライアントのQOLを向上させていただければ大変嬉しいです。


    講習会の内容)
    1)リーチ動作の構成要素(運動学、神経生理学的視点から)
    2)体幹・肩甲帯・上肢機能(エビデンス、論文から得られた知見)
    3)手の構えについて(リーチ動作に先行した末梢部)
    4)臨床実践(リーチ動作の評価と介入)
    5)まとめ:統合と解釈

    リーチ動作の介入ポイント)
    1.視覚探索と触運動覚探索(課題)を使い分ける必要がある
    2.移動とリーチの改善に共通点を意識すること(姿勢コントロールの構成要素を分析)
    3.対象者自身が取ろう(取れる)と思っている必要がある(hands on によるアクティブタッチ)
    4.運動開始前の姿勢セット
    5.予測による手の構えに変化をもたらすこと(APA’sパッケージ)



    講師:北山哲也先生(甲斐リハビリテーションクリニック 副院長(PT, MSc))

    学術活動としては神経疾患が専門分野。日本神経理学療法学会運営幹事、山梨県理学療法士会の理事として理学療法学の発展と後進育成に努めている。また、脳卒中片麻痺者に対する運動療法を最新の知見なども取り入れながら、臨床実践を通して伝える講習会・研修会の講師活動なども行っている。


    <略歴・資格など>
    1997年4月~2020年3月 山梨温泉病院(現:山梨リハビリテーション病院)
    リハビリテーション部 理学療法課 課長
    2020年3月 山梨大学大学院 医工農学総合教育部修士課程生命医科学専攻 卒業
    2020年4月 甲斐リハビリテーションクリニック 副院長


    医科学修士
    日本理学療法士協会 神経系専門理学療法士 / 脳卒中認定理学療法士
    IBITA/JBITA Bobath Bsic course instructor
    回復期セラピストマネージャー
    障害者スポーツ専門指導員初級
    福祉住環境コーディネーター2級


    日本神経系理学療法学会 運営幹事
    山梨県理学療法士会 生涯学習局長(理事)
    糖尿病理学療法ガイドライン作成委員
    IBITA Appeal and Grevans Committee


    <執筆図書など>
    ・高齢者けあ:「排泄介助に行う適切なアプローチ方法」日総研,2008年5月30日
    ・理学療法MOOK: 運動連鎖「姿勢調節メカニズム」文光堂,2011年4月 共著
    ・活動分析アプローチ:「失調症」青海社,2011年4月 共著
    ・重度障害者への活動分析アプローチ上巻:
    ・「起き上がり動作」「立位へのチャレンジ」青海社,2013年5月 共著
    ・ボバースジャーナル:「Task Analysis」2016年6月
    ・PTジャーナル:「日常生活動作における姿勢制御のアセスメント」医学書院,2018年3月号
    ・極める脳卒中の理学療法:「ラクナ梗塞における理学療法のポイント」文光,2018年11月 共著

留意事項

参加方法

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講師プロフィール

医科学修士 日本理学療法士協会 神経系専門理学療法士 / 脳卒中認定理学療法士 IBITA/JBITA Bobath Bsic course instructor IBITA Appeal and Grevans Committee 日本神経系理学療法学会 運営幹事 山梨県理学療法士会 生涯学習局長(理事) 糖尿病理学療法ガイドライン作成委員

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