【なぜ療法士が画像を読む必要があるのか?】
それは医師とセラピストが必要する情報は違うため、カルテ情報だけではセラピストの治療方針を決めるためには不十分だからです。
組織損傷、リスク、機能障害など、セラピストが知りたい情報はセラピスト自身が見つけ出す必要があります。
評価の精度が確実に向上し、やるべきことが明確になれば、自信を持って治療方針を決めることができるようになります。
MMTや疼痛誘発テスト等の諸々の検査も大切ですが、画像が持つ情報は正確かつ豊富であり、これの情報を臨床で活用しない手はありません。
【画像から何を読み解けばいいのか?】
セラピストは運動機能評価と治療という視点から、
・組織の癒着
・滑走性
・関節運動
・筋力
などに影響を与えるであろう損傷している軟部組織を同定するために画像を読む必要があります。
【画像の読影はドクターから学んだ方が良いのか?】
セラピストにとって必要かつ実践的な知恵は、臨床現場で常日頃から意識して画像を見ているセラピストからしか学ぶことはできないと思います。
セラピストが必要な画像の読み方は、セラピストから学ぶべきです。
【セミナーの特徴】
このセミナーはただ知識を詰め込むだけのセミナーではありません。
瀧田先生は週5で臨床に入っておられるため、当然ながら臨床で生かせるように作られています。
ぜひ瀧田先生から学び、今まで気づけなかったリスク、見逃していた組織障害を見つけられるようになっていただければと思います。
【講義概要予定】☆は軟部組織
◇総論
・運動機能評価としての"読影”はどの組織を読影するのか?
・X線の性質と特徴
・MRIの性質と特徴
・T1強調画像とT2強調画像の違い
・上腕骨頭の骨折分類
◇画像から読み解く、損傷組織と運動機能の喪失
・上腕骨近位端骨折(大結節2part骨折)
・上腕骨近位端骨折(外科頚2part骨折)
・上腕骨近位端骨折(3part骨折)
・上腕骨近位端骨折(4part骨折)
・損傷血管を知るために必要な知識
・同じ上腕骨骨幹部骨折だが?2つの画像の違い。
・損傷した筋は?やってはいけない運動は?
・術前に評価すべきポイントは?
・靭帯の付着部に生じた牽引性骨棘(肩峰下インピンジメント)
・肩峰下インピンジメントの見るポイント
・上腕骨頭の上方変位
☆鳥口(突起)下滑液包炎
☆肩甲下滑液包炎
・スライス画像の見るポイント
・肩甲下筋腱の結節間溝への進入
☆関節包肥厚
☆腱板疎部高信号
☆棘上筋ストレイン(1度肉離れ)
☆腱板断裂後の脂肪浸潤(棘上筋)
・再断裂のリスクが大きいかどうか
☆上腕二頭筋長頭腱炎
・Monteggia骨折(伸展型)に伴う橈骨神経障害(後骨間神経)
・尺骨鉤状突起骨折
・上腕骨外側上顆炎(骨髄浮腫なし)
・上腕骨内側上顆炎(骨髄浮腫あり)
・肘関節内側側副靭帯損傷(連続性、たわみ、信号変化)
☆靭帯損傷をX-pで読む
☆神経の浮腫や腫大をみる
☆神経の扁平化をみる
☆周囲組織による圧迫をみる、手根管症候群(有鈎骨鉤レベル)
☆TFCC損傷、読影のポイント
☆三角線維軟骨複合体損傷
☆肘関節滑膜外脂肪叢とfat pad sign
・supinator fat plane
など多数
その他、時間の許す限り、多数の画像を提示して解説します
講師紹介)
講師:瀧田勇二先生
(白金整形外科病院 理学療法教育部長 )
平成医療専門学校(現:平成医療短期大学)卒業
国際医療福祉大学大学院 修士課程修了
白金整形外科病院 理学療法教育部長
<著書>
リハで読むべき運動器画像
運動器の画像から得られる情報は多岐にわたる。
医療画像は骨,関節,筋など身体の内部を見せてくれる非常に便利なツールである。
一方でその情報が多すぎるために、どこから見て、どこをどう読み判断すればいいか、悩みの種ともなる。
さらにリハビリテーションでは、その情報をどのように活かしていくか、という最大の課題もある。
本書ではそのような課題に応えるため、リハビリテーションで重要なポイントとなる運動器の痛み、関節可動域、安定性・不安定性に焦点を当て、どのように読み解いていくかを画像を交えて詳説した。
また初学者のために、医療画像の基本、X線画像、CT、MRIの原理などもわかりやすく解説した。
画像解剖を理解するための正常画像も掲載し、疾患画像との比較ができるようにした。
運動器疾患のリハビリテーションで役立てられる情報が満載の1冊である。
開催日程
日時: 2022/06/19 (日) 09:00 - 12:00
参加費: 外部決済 講師: 瀧田 勇二 先生
留意事項
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講師プロフィール
瀧田勇二先生 (白金整形外科病院 理学療法教育部長 ) 平成医療専門学校(現:平成医療短期大学)卒業 国際医療福祉大学大学院 修士課程修了 白金整形外科病院 理学療法教育部長 <著書> リハで読むべき運動器画像
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