アマゾンの事業撤退の事例から成功の秘訣を学ぶ

1.前回の振り返り(成功は偶然である)

前回は、ジョン・クランボルツ氏の研究を取り上げ、「計画された偶発性理論」というキャリアの80%は偶然から積み上げられることをご紹介しました。

この衝撃的な研究結果により、一般的に善とされている「じっくりと計画を立てる」ことは、成功を妨げる要因になりかねないことを示唆していることがわかりました。

できるだけ成功の確率を上げるには、ある程度の計画ができたら、試験的に運用しながら改善を重ねていく方法が良いということになります。

このことから、積極的に試す(動く)ことが重要であることが理解できましたが、始めることと同じくらい重要なことがあります。

それは「やめる」ということです。

2.Amazonは試し上手、やめ上手

短期間で急成長を遂げたAmazonは実は多くの事業を手掛けてきたと同様に多くの撤退事業があることはあまり知られていません。
下の表はベイン・アンド・カンパニーがまとめたアマゾンの撤退事業リストです。

早い事業では1年足らずで早々に撤退していますね。
2014年にスタートしているスマートフォン事業には100億円以上の多額の資金が投入されており、創業者のジェフ・ベゾス氏もかなりの力の入れようでしたが、Amazonであっても既にレッドオーシャン化していたスマートフォン市場では厳しい状況であったようです。

私がポイントであると考えるのは、ズルズルと粘るのではなく、見切りをつけて潔く撤退していることだと思います。(戦略的撤退

企業理念や行動指針などでチャレンジすることを大切にしている企業は多くあると思いますが、やめる勇気の方が始める勇気よりも難しいと私は思います。

3.やめる勇気をもとう

このやめる勇気を発揮するためにおススメなのが「撤退ライン」を決めておくことです。
サイバーエージェントの藤田社長も自身のブログで撤退ラインに関して記事を書かれています。
https://ameblo.jp/shibuya/day-20130123.html

私たち日本人は、どうしても「やめること=負け」と捉えてしまい、撤退するタイミングを逃してしまうことで大きな傷を負ってしまうことが多いように感じています。

前回のコラムでも述べたように、成功は偶然であり、他動力によりもたらされます。
同時に、動くだけでは余計な脂肪がつきすぎて動きが鈍くなってしまうので、やめる勇気も重要です。

時間やお金など有限な資源を活用するためにも、何かを始めるには何かをやめなければならないことも事実です。
さあ、皆さんは辞める勇気を持てますか?

← トピックス一覧に戻る