世界最先端の医療現場はここまで来ている!

1.医療IT分野でのトレンドは?

米国で開催されたHIMSS19における医療IT分野におけるキートレンドは

1.医療VR/ARの勃興
2.具体的な導入段階に入ったAI
3.電子カルテ導入後の次のトレンドである“分析”
4.体内に治療器具を挿入する前に、デジタルコピーした臓器(Virtual Organ)で効果を確認する技術
5.電子カルテ普及に伴い、懸念が高まるサイバーセキュリティ
6.ウェアラブルデバイスを患者ケアに統合
となっています。

2.VRとARについて

この中でもVRとARについて今回は取り上げたいと思います。
医療向けのVR/ARは米国を中心に外科医等のトレーニング、手術のシミュレーション、リハビリ、疼痛や不安の軽減などに導入されています。

VRはVirtual Realityの略であり、日本語では仮想現実(現実世界とは隔離された関わりのない新たな空間や世界を構築している)と訳されます。対して、ARはAugmented Realityの略で拡張現実(現実世界にCGなどの仮想現実を追加・反映した空間や世界を構築している)ものです。

両者の大きな違いとしてARはあくまでも現実世界を扱っている点が挙げられます。
ARのわかりやすい実例はポケモンGoで、現実の世界を背景にポケットモンスターを組み合わせることでリアル感を演出しています。

3.医療現場での活用の可能性

まず、VRに関しては医療行為時に起こる患者の不安軽減を目的に使用されています。田中創氏のコラムでも取り上げられていますが、痛みには個人差があることがわかっており、その原因は情動的側面 (痛みによる感情の変化)にあると考えられています。

米国ニュージャージー州のJoseph M. Sanzari Children’s Hospitalでは、治療時にVRを用いることで、不安から気をそらし、患者の抱える不安を軽減する医療サービスを提供しています。

さらに、現実世界を扱うARの活用例としては画像診断での精度の向上に期待されています。
医療現場におけるレントゲンやCT、MRIなどの画像診断の誤った診断によるエラーの発生率は1日に3~5%といわれています。

現在ではAIを用いることでこのミスを軽減する取り組みもされていますが、このエラーを取り除くことは非常に困難ともいわれています。

そこで、ARを用いることで担当医師だけでなく読影を行う放射線科医や病理医がサポートすることで、より精度の高い解析を行うことが可能になると考えられています。

次回は、日本国内におけるVR/ ARの現状や、リハビリやスポーツ分野における活用例をご紹介いたします。
10年後には理学療法士が当たり前のようにARを使いながらリハビリを行う光景が見られるかもしれませんね。

(参考:IMAGING TECHNOLOGY NEWS

========================================
【セミナー案内】
PT、OT、トレーナー、インストラクターなど身体の専門家のためのビジネスセミナーを下記の日程で開催いたします。是非ご参加下さい。
<東京:7/28>https://xpert.link/122/
<福岡:7/15>https://xpert.link/121/

← トピックス一覧に戻る