動物である人間を探求する積読リスト~動作学の入り口 (山本邦子 著)

今回はトレーナーそしてヨガインストラクターとして、現場に立ちながら積極的に教育活動を行い、さらに自身の学びを深めるために博士課程に在籍されている山本邦子氏にお勧めの書籍をご紹介いただきました。山本氏によって開発されたA yogaは感覚システムにフォーカスし、心と身体の両面における健康づくりや、内省により自分らしい人生を送るための動作教育法であり、指導者育成のための養成コースも全国で開催されています。今回ご紹介いただいた書籍はいずれもヨガインストラクターだけでなく、身体に関わる専門家にとってヒトを新たな視点でとらえるきっかけになることと思います。

1)デクステリティ 巧みさとその発達 

金子書房出版
ニコライ A.ベルシュタイン著 工藤和俊訳 佐々木正人監訳

動作発達、運動制御、知覚と行為の関係性などの側面について、生物の進化の歴史的背景から、そして人間の全体性から語っている1940年代にベルシュタインによって執筆され、1990年代に出版された著書の日本語訳本(2003年初版)。人の見かたを解剖学でも生理学でもなく、環境に適応して生存する一個体としてのある姿から考えることができる名著。

2)脳の中の身体地図 ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ

インターシフト出版
サンドラ・ブレイクスリー、マシュー・ブレイクスリー 
小松淳子 訳

知覚が我々人間の活動や動きにどのように関わっているかについて、物語的な要素も含めて書かれている2009年出版の書籍。著者は「脳の中の幽霊」をラマチャンドランと共著したサイエンスライター。皮膚などの感覚器とボディ・マップの関係、そして心にもたらすものなど、多岐な話題が詰まっています。

3)内臓とこころ

河出文庫
三木成夫著

解剖学者でもある三木先生が1982年に書かれた著書の文庫版(2013年出版)。最近では運動指導の学びでも、外受容、内受容といった言葉を使うようになりましたが、この本では内受容(著書内では内臓系と表現)について、赤ん坊ではどうなっているのかを動物の話もおりまぜながら、そして内臓系感覚とこころの関係についてなどお話をしています。

4)脳とサムシンググレート

徳間書店
養老孟司、村上和雄、茂木健一郎、竹内薫著

あるシンポジウムでのインタビューをもとにまとめられた単行本。「脳+心+遺伝子」の未来系と帯に書かれているように、4名の人間を科学する方たちの思考の一端が感じられる。科学や哲学は結果(現在言われている、残っているもの)が大切なのではなく、そこに至るまでの思考・実行のプロセスこそが大切であることを考えると、この4名が何を見、何を考え、何を語るのかをのぞくのも面白いと思います。

5)いのちの力 気とヨーガの教え

平凡社
望月勇著

気功家であり、ヨーガの実践もされている望月先生の著書の一つ。私として生きるとは、いのち、そしてヨーガがいのちにもたらすものなど、実践も含めて書かれています。「ヨーガは生き方である。」そんなことを感じさせてくれる優しい文体が好きな一冊。まだ読んでいませんが、2016年に出版されている「いのちの知恵 人生を深く生きるために」もとてもよさそうです。

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