田中創の痛みコラム 1-(3)痛みの捉え方の変遷

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    田中 創 福岡整形外科病院 リハビリテーション科 科長

    運動器疾患では、表在性 (皮膚) の痛みや筋・関節などの深部組織に生じる痛みなど、様々な痛みの訴えが聞かれます。表在性の痛みは刺激に対する反応が明瞭なため比較的痛みの部位を限局しやすい特徴がある一方で、深部で感じる痛みは、痛みの局在が曖昧なことが多いです(痛みを感じた時にどこが痛いのかがはっきり分からない)。

    このような痛みの部位による違いについて、私が在籍する愛知医科大学大学院の牛田先生達のグループがfMRIを使って過去に面白い研究をしています。表在性の痛みとして下腿皮内への侵害刺激を、深部の痛みとして前脛骨筋内への侵害刺激をそれぞれ加え、その時の脳活動をfMRIで比較しました。すると、刺激されている時に経験した痛みの強さはどちらの痛みでも同程度であったにも関わらず、深部で感じる痛みのほうが「島」の活動が有意であったことが分かっています(図1)。

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